太秦映画村が夜の大人向けコンテンツで新装オープン、18禁体験を前面に
修学旅行生らでにぎわってきた東映太秦映画村(京都市右京区)が、2026年3月28日、「江戸時代の京のまち」として新装オープンする。今回の改装では、18歳未満の入場を制限する夜のコンテンツを大幅に充実させ、大人の「没入体験」を前面に打ち出す方針だ。訪日外国人客が急増する京都において、夜間の観光は従来弱点とされてきたが、映画村の取り組みは観光公害(オーバーツーリズム)の緩和にもつながると期待され、京都市などが後押ししている。
18禁の丁半博打や拷問体験を導入、江戸の街並みをライトアップ
新コンテンツの目玉は、時代劇でおなじみの「丁半博打」や拷問を疑似体験できる夜の「18禁」エリアだ。報道公開では、着物の片袖をはだけた女つぼ振り師が「さあさあ、張った張ったー!」と声を張り上げ、客が木札を賭けて運試しをする様子が披露された。つぼの中の二つのさいころの目の合計が偶数なら「丁」、奇数なら「半」という伝統的な遊びを再現し、一か八かのスリルを味わえる。
また、村内の江戸の街並みはライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を醸し出す。これにより、20~30代の女性を中心とした新たな客層の開拓を目指す。改装は第1期として位置づけられ、今後さらなる拡充が予定されている。
京都の夜の観光弱点を補い、観光公害対策にも貢献
京都は世界的な観光地として人気が高い一方、夜間のアクティビティが限られており、観光客が特定エリアに集中する「観光公害」が課題となっている。映画村の夜コンテンツ強化は、この弱点を補うとともに、観光客の分散を促す効果が期待される。京都市は、持続可能な観光の推進を掲げており、映画村の取り組みを積極的に支援している。
新装オープンにより、太秦映画村は従来の家族向けイメージから、大人向けのエンターテインメント施設としての新たな顔を確立する。歴史文化と現代の体験を融合させた独自のアプローチが、国内外の観光客を惹きつけるか注目される。



