福岡市動植物園、移動負担軽減へ園内モビリティー導入を検討
福岡市動植物園は3月10日、丘陵地に位置する園内の急勾配による移動負担を解消するため、電気自動車(EV)などのモビリティーを導入する方針を明らかにした。同日の市議会委員会で報告され、子ども連れや高齢者を中心に、より快適な来園体験を提供することを目指す。
急勾配対策で回遊性向上へ
同園は、園内に多くの急勾配が存在し、特に子ども連れや高齢者にとって移動が大きな負担となっている現状を踏まえ、改善策を検討。園内を巡回するモビリティーの導入により、行き来を円滑にして回遊性を向上させる計画だ。複数人で乗車できるタイプを想定しており、環境に配慮したEVなども候補として挙げている。
アフリカ環境を再現した一体展示も計画
同時に、ライオンとトラの獣舎があるエリアにおいて、アフリカの森と草原をイメージした飼育展示施設の整備を進める。ライオンをキリンやシマウマなどの草食動物と分けて飼育しながら、アフリカに近い風景の中で一緒に観察できる一体的な展示を実現することを目指す。新年度から基本設計を開始し、着工などの具体的な日程を示す考えだ。
市動物園の川越浩平園長は、「できるだけ生息環境に近い形で、動物にとって負担が少なく、来園者にも見やすい施設を目指したい」と語り、動物福祉と来園者体験の両立を強調した。



