関東の通勤時間帯を台風直撃、避難所では「早め早めに避難」の声
関東の通勤時間帯を台風直撃、避難所では「早め早めに避難」

台風6号は3日、関東地方に接近し、通勤時間帯を直撃した。東京都内では杉並区や品川区などで河川氾濫の恐れが強まり、危険な場所からの避難が必要とされる「レベル4氾濫危険警報」が発表された。各地に設けられた避難所では、不安そうに身を寄せる住民の姿が見られた。

東京都杉並区で避難指示

東京都では、杉並区などを流れる善福寺川の水位が上昇し、一時は氾濫発生水位に迫った。同川や神田川に「レベル4氾濫危険警報」が発表されたことを受け、区は全域に避難指示を出した。区によると、3日午前9時時点で、10人が避難所にいるという。

善福寺川の近くに住む同区荻窪の主婦(64)は「川の水位が高く、流れも速いので、あふれ出さないか心配になってきた。安全第一で行動しなければ」と話していた。都内では三鷹市や世田谷区などを流れる野川・仙川、目黒川にも同警報が出た。

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避難所では「早め早めの避難」を実践

「7年前の台風を思い出し、恐ろしい思いであまり眠れなかった」。千葉県館山市が市立中学校に開設した避難所で朝を迎えた女性(92)らはこう話した。2019年の台風15号では、住宅など6597棟が損壊するなど甚大な被害が出た。今回、市は2日夕に市内全域に「高齢者等避難」を発令して11か所の避難所を開設した。森正一市長は「風雨が激しくなってからでは、高齢者の避難が困難になる。早めの避難呼びかけが必要だと判断した」と述べた。

同県茂原市に設けられた8か所の避難所にも、3日午前8時時点で25人が身を寄せた。前夜から避難した女性(81)は「大雨は怖いので早め早めの避難を心がけている。気象庁の防災気象情報の仕組みが変わったので、『レベル4の前に避難を』と思っていた」と話した。

交通網の乱れ、空港では変更手続きに追われる

交通網も乱れた。欠航が相次いだ東京・羽田空港の出発ロビーには、搭乗便を変更しようとする人の姿が多く見られた。札幌市などを旅行するために訪れた前橋市の会社員女性(65)は、手続きのため午前5時過ぎから航空会社のカウンターが開くのを待ったという。女性は「ゆっくり観光して回りたかったが、順調にいかないのも旅行」と話していた。島根県に出張する予定だった横浜市中区の会社員男性(54)は、午後の便に切り替えた。「ゆっくりできずハード。大変だが、どうすることもできない」と諦め顔だった。

JR東京駅では、早朝から通勤客らがオフィス街へと急いだ。午前7時に東京駅に着いたという埼玉県の会社員男性(55)は「出社が必要な仕事なので、1時間以上早く家を出た。始業時間までどう時間を過ごそう」と苦笑していた。JR新宿駅では、中央線特急列車「あずさ」などの計画運休を知らせるアナウンスが繰り返し流れ、スーツケースを持った外国人観光客らが窓口に集まった。米カリフォルニアから訪日した女性(44)は、山梨県の富士五湖周辺を巡るといい、「富士山の近くにホテルを予約していて、今日中にたどり着きたいが、どうやって行けばいいのか」と困惑していた。

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