ビーバーの丸太彫刻にほっこり 福岡の動物園で冬の珍しい光景
福岡県久山町のトリアスふれあい動物園では、冬の寒さが強まる中、動物たちの珍しい姿が訪れる人々の心を温めている。特に注目を集めているのは、アメリカビーバーが丸太をかじって作り出す「彫刻作品」だ。
ビーバーの芸術的なかじり跡
園内には高さ約2メートル、直径約30センチから50センチの丸太が立てられており、9頭のアメリカビーバーが自由に動き回っている。ビーバーたちは夜行性で、午後には眠りから目覚め、夕方から活発に活動を始める。
大きな前歯で丸太をガジガジとかじる様子は、そばに寄って観察することも可能だ。同じ高さの部分をかじり続けることで、丸太はくびれて独特の形状になり、あたかも彫刻作品のような印象を与える。
ビーバーは樹皮を食べたり、伸び続ける前歯を整えたりするために丸太をかじる。特に巣作りが盛んな冬場には、頻繁にかじって木片を作り、寝床に運んで敷き詰めて眠る習性があるという。
冬の動物園のほっこり光景
寒さが厳しい季節の動物園では、ビーバー以外にも心温まる光景が広がっている。園内の小動物飼育施設では、ストーブの前にミニブタが寝息を立てながらぐっすりと眠っている。
その横には、ケヅメリクガメたちがぴくりとも動かずに温まっている。カメもブタの隣でぬくぬくとした時間を過ごしており、写真を撮られてもお構いなしの様子だ。
しかし、ふと背後に気配を感じて振り返ると、カピバラがこちらを見つめている。人が立ち退くと、カピバラはのっそりとストーブ前に寄ってきて座り、くつろいだ姿を見せる。
雨の中の撮影で体は冷えたが、動物たちのほっこりとした姿に心は温かくなった。冬の動物園ならではの、珍しくも愛らしい光景が続いている。
観察できる貴重な機会
トリアスふれあい動物園では、ビーバーのかじり跡が作られる過程を間近で観察できる貴重な機会を提供している。丸太が彫刻作品のように変化していく様子は、自然の造形美としても興味深い。
冬場の動物たちの行動は、季節によって変化する生態を学ぶ良い機会でもある。寒さをしのぐために集まる動物たちの姿は、訪れる人々に安らぎと癒やしを与えている。



