福島県は2025年の県内観光客数が過去最高を記録したと発表した。インバウンド需要が牽引し、特に東アジアからの観光客が大幅に増加したことが要因とみられる。
観光客数の推移
県によると、2025年の観光客数は前年比15%増の約5000万人に達し、過去最高を更新した。内訳は国内客が約4500万人、インバウンド客が約500万人で、インバウンド客は前年比30%増と特に伸びが顕著だった。
インバウンド需要の内訳
インバウンド客のうち、最も多かったのは中国からの観光客で全体の40%を占めた。次いで韓国、台湾、香港と続き、東アジアからの観光客が全体の80%以上を占めた。また、欧米からの観光客も徐々に増加傾向にある。
観光資源の魅力
福島県は、会津若松市の鶴ヶ城や大内宿などの歴史的建造物、猪苗代湖や磐梯山などの自然景観、そして温泉地など多様な観光資源を有している。特に、2024年にユネスコ世界遺産に登録された「会津の御薬園」が新たな観光スポットとして注目を集めている。
県の取り組み
県はインバウンド需要を取り込むため、多言語対応の案内板の設置や無料Wi-Fi環境の整備、免税店の拡充などに取り組んできた。また、SNSを活用したプロモーションや海外旅行博への出展も積極的に行っている。
県観光課の担当者は「引き続き、インバウンド需要の取り込みに努めるとともに、国内客のリピーター獲得にも注力したい」と述べている。
今後の課題
一方で、観光客の増加に伴い、交通渋滞や宿泊施設の不足、観光地の混雑などが課題となっている。県はこれらの課題に対応するため、観光客の分散化や二次交通の整備、新たな宿泊施設の誘致などを検討している。
また、地域住民の生活との調和も重要な課題だ。観光客の増加により、地元住民の生活に影響が出ないよう、マナー向上の啓発活動やルール作りも進めている。
福島県は、2026年も観光客数の増加を見込んでおり、さらなる誘客促進策を展開する方針だ。



