観光庁は30日、訪日外国人旅行者の地方への誘致を強化するための新たな戦略を発表した。従来の大都市集中型観光からの転換を図り、地方への周遊促進や体験型観光の拡充を通じて、観光収入の増加と地域経済の活性化を目指す。
新戦略の背景と目的
近年、訪日外国人旅行者数は増加傾向にあるが、その多くが東京や大阪などの大都市圏に集中している。この偏りを是正し、地方の観光資源を活用することで、より持続可能な観光産業の構築を図る。観光庁は、この新戦略により、2030年までに訪日客の地方での消費額を現在の2倍に引き上げる目標を掲げている。
具体的な施策
- 周遊促進のための交通インフラ整備:地方空港と観光地を結ぶシャトルバスの増便や、レンタカーの利用促進。
- 体験型観光の拡充:農業体験や伝統工芸体験など、地域ならではのプログラムを充実。
- 多言語対応の強化:観光案内所やウェブサイトの多言語化、AIを活用した翻訳サービスの導入。
- 地方の魅力発信:SNSやインフルエンサーを活用したプロモーションの強化。
期待される効果
この戦略により、地方経済の活性化や雇用創出が期待される。また、観光客の分散化により、大都市のオーバーツーリズム問題の緩和にもつながるとみられる。観光庁は、自治体や民間企業との連携を強化し、施策の実効性を高める方針だ。
観光庁長官は「地方にはまだまだ魅力的な観光資源が眠っている。それらを掘り起こし、訪日客に新たな発見を提供することで、日本の観光産業全体の底上げを図りたい」と述べている。



