環境省は3月9日、2025年に日本の国立公園を訪れた外国人旅行者数が推計988万人(速報値)に達し、2年連続で過去最高を更新したと発表しました。前年比では139万人の増加となり、訪日外国人客全体が4268万人と大幅に伸びたことが主な要因とされています。
統計手法による詳細な推計
今回の推計は、観光庁が空港や港湾で実施したアンケートデータを基に、環境省が統計手法を用いて算出したものです。2024年6月に新たに認定された日高山脈襟裳十勝国立公園(北海道)も対象に加わり、合計35の国立公園における来訪者数が推計されました。
公園別の訪問者数ランキング
複数の公園を訪れた旅行者をそれぞれの公園に算入した延べ人数は1104万人に上ります。公園別では、富士山を抱える富士箱根伊豆国立公園(東京、神奈川、山梨、静岡)が486万人と全体の4割強を占め、最も多くなりました。次いで阿蘇くじゅう国立公園(熊本、大分)が117万人で続いています。
2030年までに1400万人を目指す
環境省は、国立公園を訪れる外国人旅行者数を2030年までに1400万人とする目標を掲げています。その実現に向けて、海外への魅力発信を強化するとともに、滞在環境の整備に積極的に取り組む方針です。日本の自然景観と文化を世界にアピールし、持続可能な観光の推進を図ります。
今回の推計結果は、日本の国立公園が国際的な観光資源として高い人気を集めていることを示しています。今後の成長戦略において、自然保護と観光振興の両立が重要な課題となるでしょう。



