すすきの「ニッカおじさん」看板が13年ぶり5代目に 重厚感から軽やかさへ進化
すすきの「ニッカおじさん」看板が5代目に 13年ぶりリニューアル

すすきの交差点のシンボル「ニッカおじさん」看板が13年ぶりに5代目へ

札幌市中央区のすすきの交差点にそびえる「ニッカウヰスキー」の大型看板が、2026年4月、13年ぶりに刷新され5代目となった。縦約13メートル、横約7.5メートルの巨大な看板は、これまでの「重たい」印象からの脱却を図り、ステンドガラスをイメージしたタイル状の継ぎ目を無くすなど、軽やかで現代的なデザインへと進化した。

「服かな?それとも顔?」大学生が首をかしげる新デザイン

リニューアル直後の4月6日、佐賀県から訪れた大学生の井出心花さん(21)は看板の前で首をかしげながら「言われてみれば、確かに柔らかくなったかも」と感想を語った。通称「ニッカおじさん」が描かれたこの看板は、1969年に初代が設置されて以来、すすきののランドマークとして親しまれてきた。

看板が立つ「すすきのビル」には、半世紀以上にわたってウイスキーブレンドの名人・W・P・ローリー卿をモデルとした「ニッカおじさん」が描かれ続けている。創業者・竹鶴政孝の「ウイスキーを気軽に楽しんでほしい」という思いを受け、1965年からウイスキー「ブラックニッカ」のラベルに採用され、看板はその宣伝として設置されたのである。

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存続危機を乗り越え、時代とともに進化する看板

実はこの「ニッカおじさん」看板、過去に消えかけたことがあった。ニッカウヰスキーと営業統合したアサヒビールによると、1986年、当時の主力商品「スーパーニッカ」を全面に出す看板への交換が検討された。しかし、ビルオーナーや地域住民から「時計台と並ぶ札幌のランドマーク」「無くなれば市民が残念に思う」との声が上がり、存続が決定されたという。

1986年の2代目、2002年の3代目、2013年の4代目とリニューアルを重ねるごとに、おじさんはより大きく描かれるようになり、背景色は七つに増加。ネオンから発光ダイオード(LED)へと照明が変更され、より明るく目立つ存在へと進化してきた。

ブラックニッカ70周年記念の5代目、格式を保ちつつ軽やかさ追求

今回の5代目リニューアルは、ブラックニッカ発売70周年に合わせて実施された。同時に商品ラベルも刷新され、従来のデザインについて「重厚感があって手に取りづらい」という声を受けて、格式を保ちながらも軽やかな見た目を目指したという。

デザインを手がけたニッカウヰスキーのブランドマネジャー・大橋純一さん(32)は「未来の世代にも愛されるブランドであるために、看板を通して何を伝えられるのか考え続けたい」と語っている。

初代看板は縦幅が2メートルほど大きく、大小500個のネオンを使用し、3秒ごとに六つの背景色が切り替わる仕様だった。時代とともに技術が進歩し、デザインが変化しながらも、すすきのの街を見守り続ける「ニッカおじさん」。5代目となった新看板は、新たな時代のランドマークとして、これからも札幌の夜景を彩っていくことだろう。

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