大分県民の「推し活」実態調査 3人に1人が経験、若年層で消費意欲が顕著
大分県民の推し活調査 3人に1人が経験、若年層で消費活発 (10.04.2026)

大分県民の「推し活」実態が明らかに 若年層で顕著な消費意欲

大分銀行グループの調査研究機関である大銀経済経営研究所(大分市)は、県民を対象に「推し活」の実態を探るアンケート調査を実施し、3月下旬にその結果を公表しました。調査によると、3人に1人が推し活を経験しており、特に若年層において消費意欲が高い傾向が浮き彫りになりました。

推し活経験者は全体の34% 若い世代と女性に集中

推し活は2021年の流行語大賞にノミネートされるなど、すでに社会に広く浸透している活動です。今回の調査はインターネットを通じて昨年5月に行われ、大分県内に居住する20歳から70歳代の400人から回答を得ました。その結果、「現在推し活をしている」と答えた人は22%、「以前はしていた」という人は12%で、経験者は合わせて34%に上りました。年代別では若い世代ほど割合が高く、またすべての年代において女性の経験率が男性を上回りました。

応援対象は「アイドル・歌手」が最多 男女で嗜好に差

応援する対象(推し)のジャンルを複数回答で尋ねたところ、男性の45.5%、女性の62%が「アイドル・歌手」を選択し、ともに最も多い結果となりました。男性では「アニメ・漫画・ゲームなど」や「キャラクター」もそれぞれ30%を超え、多様な対象を支持する傾向が見られます。一方、女性では2番目に多かった「俳優・声優・タレント」(29.3%)がアイドル・歌手と30ポイント以上の差をつけられており、嗜好の集中が顕著です。

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推し活期間は長期化傾向 支出額は若年層で高い

推し活を続けている期間については、「10年以上」が22.1%で最多となり、「3~5年未満」(21.3%)、「2~3年未満」(18.4%)と続き、長期的な関与が目立ちます。特に「アイドル・歌手」を応援する人に限ると、27.3%が「10年以上」と回答し、熱心なファン層の存在がうかがえます。

1か月あたりの平均支出額は、「5000円未満」が33.8%、「5000円~1万円未満」が23.5%と多くを占めますが、額が高くなるにつれて割合は減少するものの、「10万円以上」と答えた人も2.2%いました。年代別では、20歳代の支出額が30歳代以上と比べて高い傾向が確認され、若年層の積極的な消費行動が際立っています。

県内で広がる推し活関連サービス 企業の取り組みも活発化

推し活を楽しむ客層を取り込もうとする動きは、大分県内でも拡大しています。例えば、ビジネスホテル「東横イン大分駅前」(大分市)では、宿泊客が持ち込むぬいぐるみやキャラクターのアクリルスタンド用に、小さな部屋着やベッドを貸し出す特別プランを用意しています。また、県立美術館(同市)では、ぬいぐるみを預かり、館内でアート鑑賞をしているかのような写真を撮影してプレゼントする「ぬいぐるみお泊まり会」を昨年3月と12月に開催し、今後の実施も検討中です。

専門家が指摘する市場の拡大と社会的影響

大銀経済経営研究所の後藤拓実研究員は、今回の調査結果について次のように分析しています。「『推し活』という言葉は比較的新しく、SNSの拡散力も相まって、特に若年層を中心に広く認知されています。推し活の要素を取り入れたサービスを展開する企業が増加しており、個人の趣味の領域を超え、大きな市場として成長していると言えるでしょう。」

この調査は、推し活が単なる一時的なブームではなく、地域経済にも影響を与える持続的な消費活動として定着しつつあることを示唆しています。今後も県内では、推し活を支援する多様なサービスやイベントの展開が期待されます。

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