奈良・五條市の「田中のおっちゃん」、10年間の登下校見守り活動に幕
奈良・五條市「田中のおっちゃん」10年の見守り活動に幕 (14.03.2026)

奈良・五條市の「田中のおっちゃん」、10年間の登下校見守り活動に幕

奈良県五條市で、子どもたちから親しまれる「田中のおっちゃん」として知られるスクールサポーターの田中繁好さん(70)が、3月末で引退することが決まった。田中さんは2016年3月に県警を退職後、小学生の登下校の時間に交差点やカーブのある上り坂に立ち、10年間にわたり見守り活動を続けてきた。

子どもたちの安全を守る黄色い旗

田中さんは、下校時に黄色い旗を持ち、名札を首から下げて活動。子どもたちに「さよなら、気をつけや」と声をかけながら、周囲の安全にも目を光らせる。子どもたちからは「田中のおっちゃんや」と声をかけられ、温かい交流が生まれている。

活動のきっかけは、2004年に奈良市で起きた小学1年生の誘拐殺人事件だった。当時、捜査にかかわった経験から、「子どもたちが二度とこんな目に遭わないように」との思いを胸に、見守りを続けてきたという。

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教育と警察の連携のパイプ役として

田中さんは、見守り活動のほか、防犯教室での講師も務めてきた。「教育現場と警察が連携を取ることが重要。そのパイプ役であるスクールサポーターの仕事をできたのは誇りに思う」と、笑顔で10年を振り返る。

かつて通学路に立っていた「しのびー」と呼ばれる名物おじいさんのように、田中さんの黄色い旗も、運転手から目立つようにとの配慮からだ。子どもたちの安全を守る活動は、地域の絆を深める役割も果たしてきた。

田中さんは「将来の宝物である子どもたちを守らないと」と力を込め、引退後も地域への思いは続く。10年間の献身的な活動は、奈良のコミュニティに深い感謝と安心をもたらした。

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