被災地の輪島塗、千葉で展示即売会
2024年の能登半島地震で被災し、廃業を予定している輪島塗の工房から運び出された作品などの展示即売会が、そごう千葉店(千葉市中央区)7階アートスペースで開かれている。日常で使える箸やわんなど80点が並び、11日まで開催される。
地震から2年、復興は道半ば
作品は、大徹八井漆器工房(石川県輪島市)の代表・八井貴啓さんが運び出した。輪島市内の多くの工房が高齢化や後継者不足に悩み、さらに被災も重なり、先が見通せない状況だという。廃業を決断する工房も続出しており、会場には廃業予定の3工房から託された作品もある。
八井さんは「地震から2年たったが、復興はまだまだ。限界を迎えている人たちもいて、じわじわとダメージがきている」と現状を語る。「今まで輪島塗を使ったことがなかった方に来てもらい、良さを知ってもらいたい」と来場を呼びかけている。
伝統工芸の灯を絶やさないために
輪島塗は石川県輪島市を代表する伝統工芸品で、国の重要無形文化財にも指定されている。しかし、地震による工房の倒壊や作業場の損壊、さらに長年の後継者不足が深刻化し、存続の危機に直面している。今回の展示即売会は、被災した工房の作品を広く知ってもらい、支援につなげる目的もある。
会場では、八井さん自身の工房の作品に加え、廃業を決めた工房から託された器や装飾品も展示されている。いずれも職人の技が光る逸品で、購入も可能だ。収益は工房の再建や職人の支援に充てられるという。
そごう千葉店の関係者は「被災地の伝統工芸を守るため、多くの方に足を運んでいただきたい」と話している。入場は無料で、最終日の11日は午後5時まで。



