浦和レッズ、特別大会で好スタート 2トップの可能性示す
Jリーグの「百年構想リーグ」特別大会が開幕し、浦和レッズは6月まで行われるこの大会で好スタートを切った。2026年2月15日、千葉市のフクダ電子アリーナで行われたジェフ千葉との開幕戦で、浦和は2-0の勝利を収めた。昨季から留任したマチェイ・スコルジャ監督の下で構築を目指す新たな戦い方の初期評価が試される一戦となった。
前半の早い段階で2点を奪取
試合は立ち上がりから緊張感のある展開となった。浦和は自陣でボールを奪われ、早々にシュートを許す危険な場面もあったが、すぐに態勢を立て直した。開始5分、松尾佑介が相手DFとGKの連係ミスを突いてボールを奪い、ファウルを受けてPKを獲得。松尾自身が冷静に決めて先制点を挙げた。
さらに12分には、渡辺凌磨の鋭いパスから松尾がドリブルで切り込み、シュート後のこぼれ球を新人FWの肥田野蓮治が詰めて追加点。わずか12分で2点リードを奪う理想的なスタートとなった。その後はジェフ千葉の反撃を防ぎ、2-0のまま試合を終えた。
2トップの動きに新たな可能性
この試合で特に注目されたのは、攻撃陣の布陣だった。公式のフォーメーションでは松尾が中央に位置し、肥田野が1トップを務めたが、実際のプレーでは両者のポジションが流動的だった。守備時には2トップ気味にプレスをかけ、攻撃時にも2トップのような連係を見せた。
スコルジャ監督は試合後、「全体的に非常に良かった。一人一人が高いモチベーションを持って、全員でチームプレーを行った」と選手たちを評価。特に「キャンプから取り組んできた、肥田野と松尾の連係が良かった」と2人のコンビネーションを高く評価した。
守備の課題と攻撃陣の豊富な選択肢
守備面では、CBの宮本優太と根本健太のコンビが判断良く前へ出て相手FWを抑えるプレーを見せ、攻撃へのつなぎもスムーズだった。一方で、サイドバックとの連係に課題が残り、やや下がり過ぎた時間帯にはピンチを招く場面もあった。
攻撃陣にはさらなる可能性が秘められている。スピードを武器に裏のスペースを狙う松尾と肥田野の組み合わせに加え、ポストプレーが得意なイサーク・キーセテリンを軸にした選択肢もある。中盤ではコンディション不良で欠場したサミュエル・グスタフソンの復帰後、渡辺凌磨のポジション変更も考えられる。
さらに切り札的な中島翔哉、復活が期待される安部裕葵といった実力者も控えており、攻撃陣のオプションは豊富だ。昨季は得点力不足が課題だった浦和だが、多くの可能性を秘めた攻撃陣をスコルジャ監督がどう調整していくかが今後の注目点となる。
アウェーでの勝利がもたらす自信
この勝利は、昨季なかなか勝ち点を稼げなかったアウェーゲームでの白星という点でも意義が大きい。特別大会のEASTグループで戦う浦和にとって、自信につながるスタートとなった。チームはより前でボールを奪うことを目指す新戦術の構築に向け、第一歩を踏み出したと言えるだろう。