小平奈緒さんの言葉が支えに 山田梨央がミラノ五輪で充実の9位入賞
ミラノ・コルティナオリンピックのスピードスケート女子500メートルが15日に行われ、日本からは山田梨央選手(直富商事)が9位に入賞した。山田選手は、かつて一緒に練習した五輪金メダリストの小平奈緒さんからの応援の言葉に背中を押され、緊張を乗り越えて幸せな滑りを披露した。
高木美帆が銅メダル獲得 山田は力出し切る9位
同種目では、前回2位の高木美帆選手(TOKIOインカラミ)が37秒27で銅メダルを獲得。今大会は1000メートルの銅に続く2個目のメダルとなり、通算で9個と夏冬を通じた日本女子最多記録を更新した。一方、山田選手は9位、吉田雪乃選手(寿広)は13位だった。優勝はフェムケ・コク選手(オランダ)が五輪新記録の36秒49で飾った。
山田選手は、入賞を果たした1000メートルに続き、500メートルでも9位と持てる力を出し切った。身長1メートル60に届かない小さな体で大柄な海外勢と渡り合い、「いい滑りが出せた」と胸を張った。
力みない滑りで加速 悔しさもアスリートの自負
力みすぎずにスタートする滑りを取り入れ、序盤の加速が増した。10秒6台が多かった100メートル通過がこの日は10秒55。その後もひときわ小さく見える低い姿勢で滑らかにコーナーを回り、スピードに乗って目標としていた37秒台でゴールした。納得の滑りに笑顔を見せつつ、入賞ラインまではわずか0秒03差。「自分の滑りで入賞やその上に届かなかったというところは悔しい」とアスリートとしての自負ものぞかせた。
小平奈緒さんの言葉が緊張を和らげる
山田選手は、五輪金メダリストの小平奈緒さんと同じ長野・伊那西高、信州大の出身で、かつては一緒に練習した。大会前、その小平さんが「自分の気持ちを大会にぶつけてくればいいんだよ」と応援してくれていたことを人づてに知った。その言葉に背中を押されるように、今大会は以前のように緊張に押し潰されることもなかった。「たくさん応援してもらっていると実感しながら滑った。すごく幸せだった」と誇らしげな表情で大会を締めくくった。