男子ゴルフの中日クラウンズは3日、愛知・名古屋GC和合(6557ヤード・パー70)で最終ラウンドが行われ、首位に3打差の4位から出た堀川未来夢(みくむ)が、7バーディー、ノーボギーの63をマークし、通算16アンダーとして逆転優勝を果たした。2022年11月のマイナビABC選手権以来となるツアー通算5勝目である。
単独首位でスタートした細野勇策は、1打及ばず2位に終わり、初優勝はならなかった。通算13アンダーの3位には平本世中(せじゅん)と小平智が入った。
堀川の戦略とマネジメント
バックナインの中盤、トップに立った堀川はあることに気づいた。「あれ? 同じだな」と。飛ばし屋の多い男子ゴルフ界で、堀川はそのメンバーに入らない。しかし、彼は常に「勝ちたいし、勝てる大会だ」と信じていた。名古屋GC和合はコースが狭く、多くの罠が仕掛けられている。つまり、マネジメント力が勝負を分けるコースだからだ。
クラブ選択とコース攻略
4日間でドライバーを握ったのは「8回くらい」。ティーショットの不調で曲がりが続いたためだが、3番ウッドでも十分に戦えると判断した。彼は入れるべきバンカーと入れてはいけないバンカーを見極め、攻守のメリハリを付けた。ショットに危険な「におい」を感じたときは、直接ピンを狙うのを避け、グリーンを広く使ってスコアをパットに委ねた。
「(最終日は)よくて、3~4アンダーくらい」とティーオフ前には控えめな見積もりをしていた。しかし、試行錯誤を続けるパットの調子が良く、スコアは自然と伸びた。5メートルを沈めた1番、11番のバーディーもそんなパットから生まれた。7バーディーは、良い意味で計算外だった。
堀川の気づきと後半の展開
ラウンド後半、堀川はさらに集中力を高めた。彼のマネジメント能力が光り、最終的に逆転勝利を収めた。この優勝は、技術だけでなく戦略と精神面の強さが結実したものと言える。



