厚生労働省が3日発表した2025年の人口動態統計(速報値)によると、福岡県内の合計特殊出生率は前年から0.01ポイント減少の1.21となり、過去最低を更新した。全国平均の1.14を上回ったものの、九州・山口・沖縄の各県・地域の中では最も低い水準となった。
出生数と死亡数の詳細
出生数は前年比570人減の3万1710人で、こちらも過去最少を記録。一方、死亡者数は6万2855人に上り、死亡数から出生数を差し引いた人口の自然減は3万1145人となった。都市別に見ると、福岡市の出生数は1万1418人で自然減は4000人、北九州市の出生数は5203人で自然減は8008人と、両市ともに人口減少が顕著である。
婚姻件数と初婚年齢
県内の婚姻件数は2万1221組。平均初婚年齢は男性が30.6歳、女性が29.6歳で、男女ともに全国平均(男性31.0歳、女性29.7歳)を下回った。このことは、比較的若い年齢での結婚が多いことを示しているが、出生率の低下を食い止めるには至っていない。
県の取り組み
福岡県は今年度、出産や子育てについて若年層に考えてもらうライフプラン教育の啓発動画を制作するほか、ベビーシッター利用支援などの施策を実施する予定。県こども未来課は「結婚したい人や子どもを持ちたい人の夢が実現するよう支援してきた。合計特殊出生率の上昇に向けて、今後も粘り強く取り組む」とコメントしている。今後も少子化対策の強化が求められる。



