山口・周南コンビナートの不発弾、海上自衛隊が海中爆破処理を完了
昨年9月に山口県周南市のコンビナート沿岸の海底で発見された不発弾について、海上自衛隊は3月25日、海中での爆破処理を無事に完了しました。この処理では、無数の気泡を発生させて空気層を作る「バブルカーテン」が、不発弾の防護対策として国内で初めて使用され、処理に伴う被害は確認されず、周辺海域の航泊禁止措置も解除されました。
爆破処理の詳細と安全対策
爆破処理は同日午前11時8分に実施され、現地では水柱が上がる様子が観察されました。警察や消防などの関係機関が周囲の安全を確認した後、午後1時すぎに現地対策本部長を務める藤井律子・周南市長が作業の終了を宣言しました。不発弾は、同市新宮町の出光興産徳山事業所の護岸から約100メートル、桟橋から約50メートルの海底で発見され、発見後は半径300メートル以内の海域での航泊が禁止され、同社は桟橋からの製品出荷を制限されていました。
不発弾の周辺では10か所で金属反応が確認されましたが、そのうち半径40メートル以内の4か所では、潜水探査による振動が爆発につながる恐れがあったため、探査を実施せずに爆破処理が行われました。当初は海中の防護対策として土のうの設置が予定されていましたが、桟橋から近く、探査未実施の4か所を避けて設置できないことから、今回は港湾工事で油の防除などに使われる「バブルカーテン」が採用されました。探査未実施の4か所については、出光興産徳山事業所が3月27日以降に探査を実施する予定です。
関係者の反応と今後の展望
作業終了後、同市の出光会館で開かれた記者会見で、藤井市長は「無事に終わってほっとした。関係者の皆様に感謝したい」と述べ、安全な処理が完了した安堵の気持ちを表明しました。この爆破処理は、国内初の「バブルカーテン」使用による画期的な事例として注目されており、今後の類似事案への応用が期待されます。周辺海域の航泊禁止措置が解除されたことで、地域の経済活動や海上交通も正常化に向かう見込みです。



