石川県の主要水源で油混入が発生、広域水道供給に一時的な影響
石川県は2月10日、県水道事業の重要な水源である手取川において、油の混入が確認されたことを明らかにしました。この事態を受けて、同県は金沢市、七尾市、内灘町をはじめとする13の市町に対する県水道水の供給を一時的に停止する緊急措置を講じました。
浄水場での迅速な対応と供給再開
問題が発生したのは、白山市に位置する鶴来浄水場です。県水道企業課によりますと、同日午後1時頃、浄水場から約2キロメートル上流にある取水場の水質監視装置が油分を検出しました。これを受けて、県は午後7時から各自治体への水道水供給を停止する判断を下しました。
しかし、浄水場では直ちに浄水作業を強化し、油分が検出されなくなるまで徹底的な処理を実施しました。その結果、午後11時半頃には安全が確認され、供給の再開に至りました。県と金沢市は、配水池に貯留されていた水を活用したため、実際の断水は発生しなかったと説明しています。
影響範囲と現在の調査状況
今回の油混入問題の影響を受けた13市町は、県内の広範な地域に及びました。県水道課は、油が混入した水が実際に供給されることはなかったと強調していますが、住民の不安を考慮して予防的な措置を取ったと述べています。
原因の究明については現在も調査が続けられています。手取川は石川県にとって欠かせない水源であり、今回のような異物混入は極めて異例な事態です。県は環境監視を強化するとともに、再発防止策の検討を急いでいます。
地域住民からは水道水の安全性に対する懸念の声も上がっていますが、県当局は水質検査を継続し、透明性のある情報提供に努めると約束しています。この事案は、大規模水道システムの脆弱性と迅速な危機対応の重要性を改めて浮き彫りにしました。