アンドリュー元王子に新たな疑惑 エプスタイン氏への機密漏えい疑いで英王室が激震
米実業家ジェフリー・エプスタイン氏を巡る事件が英国で新たな波紋を広げています。少女らの人身取引罪などで起訴され、勾留中に死亡した同氏との関係が、英国の政界と王室の両方に深刻な影響を与えている状況です。
スターマー首相も退陣圧力に直面
まず政界では、キア・スターマー首相が重大な政治的危機に立たされています。エプスタイン氏との交友関係が知られていたにもかかわらず、与党労働党の重鎮であるピーター・マンデルソン氏を駐米大使に起用したことが問題視されているためです。この人事判断を巡り、首相に対する退陣要求の声が高まっています。
元王子に機密漏えいの疑い
さらに衝撃的なのは、英王室を揺るがす新たな疑惑の浮上です。英国メディアは2月9日、チャールズ国王の弟であるアンドリュー元王子について、エプスタイン氏に政府の機密情報を漏らした疑いで、地元警察が捜査の検討を開始したと一斉に報じました。
この疑惑は、最近公開された「エプスタイン文書」から浮上したものです。元王子が貿易に関する政府特使を務めていた時期に関連する情報が、不適切に外部に流出した可能性が指摘されています。
王室が異例の声明を発表
これを受けて英王室は同日、異例の声明を発表しました。声明では「元王子を巡って次々と明るみに出る疑惑について、国王は深刻に憂慮している」と明記され、王室の懸念が公式に示されました。
さらに王室は「地元警察から照会があれば、我々は当然ながら協力する」と表明し、捜査への全面的な協力姿勢を打ち出しています。王室がこのような形で捜査協力を事前に表明することは極めて珍しい対応です。
過去の性的虐待疑惑との関連
アンドリュー元王子を巡っては、これまでもエプスタイン氏から紹介された当時17歳の女性に性的虐待をした疑いが持たれていました。この疑惑を受けて、チャールズ国王は既に弟から「王子」の称号を剥奪するという厳しい処分を下しています。
今回の機密漏えい疑惑は、元王子とエプスタイン氏の関係が、単なる個人的な交友を超えて、国家機密にまで及んでいた可能性を示唆するものとして、英国社会に大きな衝撃を与えています。
王室関係者によれば、チャールズ国王は弟の行動が王室の威信を傷つけるだけでなく、国家の安全保障にも影響を及ぼす可能性があることを深く憂慮しているとのことです。今後の警察の捜査の進展が注目されます。