働き方改革総点検調査で労働時間「現状維持」が約6割、政府は法改正議論へ
労働時間「現状維持」6割、働き方改革総点検調査で判明 (05.03.2026)

働き方改革関連法の総点検調査で労働時間「現状維持」が約6割に

厚生労働省は3月5日、働き方改革関連法の総点検として実施した調査結果を公表しました。この調査は労働者3千人を対象としたアンケートで、労働時間に関する意識を詳細に分析しています。

労働時間に対する意識調査の詳細結果

調査結果によると、労働時間について「このままで良い」と回答した人は約59.5%に上り、過半数を大きく超えました。一方で「減らしたい」と考える人は約30.0%、「増やしたい」と希望する人は約10.5%という結果となりました。

特に注目されるのは、労働時間を増やしたい理由についての複数回答調査です。「たくさん稼ぎたいから」という理由が約41.6%で最多となり、経済的な動機が強いことが浮き彫りになりました。

政府の対応と今後の方針

高市早苗首相は2月の施政方針演説で、この総点検を踏まえて「裁量労働制の見直しなどの検討を進める」と表明していました。政府は調査結果を詳細に分析し、労働基準法改正に向けた具体的な議論を本格化させる方針です。

働き方改革関連法が定める時間外労働(残業)の上限の一つである月80時間を超えて労働時間を増やしたい人は、全体の約0.5%にとどまりました。これは法規制の効果が一定程度働いていることを示唆する結果と言えます。

労働環境の現状と課題

今回の調査結果は、日本の労働環境における多様な実態を反映しています。約6割の労働者が現状の労働時間に満足している一方で、約3割が労働時間の削減を希望しており、働き方の多様化が進む中での課題が明確になりました。

厚生労働省はこの調査結果を基に、今後の政策立案に反映させていく方針です。労働時間の適正化とともに、労働者の多様なニーズに対応した柔軟な働き方の実現が求められています。