福井県立高校で相次ぐ体罰行為 教諭2人が懲戒処分に
福井県教育委員会は3月24日、県内の県立高校で体罰や不適切な発言を行ったとして、40歳代と50歳代の男性教諭2人を懲戒処分にしたと正式に発表しました。この処分は、生徒に対する暴力行為が相次いで発覚したことを受けたものです。
遅刻報告しなかった生徒に腕立て伏せ強要・蹴る行為
50歳代の男性教諭は、顧問を務める部活動において、2月1日に生徒2人が遅刻の報告をしなかったことに対し、指導を逸脱した方法で対応しました。具体的には、生徒に腕立て伏せの姿勢を取らせながら理由を問いただし、その過程で膝を使って生徒の腰や腕を蹴る行為に及びました。
さらに同教諭は、同じ月内に複数回にわたり、生徒を見下すような不適切な発言を繰り返していたことも明らかになりました。これらの行為は、教育的指導の範囲を明らかに超えたものであると判断されています。
課題未提出の生徒9人を平手でたたく 3年間にわたるやゆ発言も
もう一人の40歳代男性教諭は、1月29日に担任を務めるクラスで起きた課題未提出問題に対し、極めて不適切な対応を取りました。課題を提出していなかった生徒9人全員の頭を平手でたたき、さらに一部の生徒については太ももを蹴るなどの暴力行為を行ったのです。
この教諭の問題行動はこれだけに留まりません。2024年12月と2025年12月には、顧問を務める部活動において生徒3人に対して頬を平手打ちする行為がありました。さらに深刻なのは、2023年度から3年間にわたって、クラスの生徒4人に対して進学や就職に関するやゆ(からかいやあざけり)を繰り返していたことです。
保護者通報で発覚 県教委が陳謝
これらの体罰行為はいずれも、保護者や生徒自身が福井県教育委員会に直接通報したことで明るみに出ました。県教委の調査に対し、両教諭は自らの行為を認めていることが確認されています。
福井県教育委員会の広部真寿美副部長は記者会見で、「指導を逸脱した教員による生徒への暴力行為が発生したことに対し、心からおわび申し上げます」と陳謝しました。副部長はさらに、教育現場における適切な指導方法の徹底と再発防止に全力で取り組むことを約束しました。
懲戒処分の内容と今後の対応
県教委が下した懲戒処分は以下の通りです:
- 40歳代男性教諭:停職4か月
- 50歳代男性教諭:停職1か月
これらの処分は、行為の内容や期間、影響の程度を総合的に判断して決定されました。県教委は、すべての教育関係者に対して改めて適切な生徒指導の重要性を周知するとともに、定期的な研修の実施や相談体制の強化など、再発防止策を講じていく方針です。
教育現場における体罰問題は、生徒の心身に深刻な影響を与えるだけでなく、教育に対する信頼を損なう重大な問題です。福井県教育委員会は、今回の事例を教訓として、県内すべての学校で適正な指導が行われるよう監督を強化していくことを明らかにしています。



