女子バレー強豪校の顧問教諭が停職処分 宿直手当の不正受給疑惑で
兵庫県教育委員会は2026年3月24日、女子バレーボールの強豪として知られる県立氷上高校(丹波市)のバレーボール部顧問を務める男性教諭(59)に対し、停職6カ月の懲戒処分を科したと発表しました。処分の理由は、選手らが生活する寄宿舎の宿直・日直業務に伴う手当を不正に受給していた疑いがあるためです。
全国的に有名なバレーボール強豪校での不祥事
兵庫県立氷上高校の女子バレーボール部は、全国高校総体(インターハイ)で3度の優勝経験を持つ名門です。また、全日本高校選手権大会(通称・春高バレー)には今年で40回目の出場を果たしており、日本代表選手も数多く輩出しています。そんな強豪校で発生した不祥事に、関係者やファンからは驚きの声が上がっています。
県教育委員会の調査によると、男性教諭は2006年度に同校へ赴任後、寄宿舎の「舎監長」を務めていました。寄宿舎では、寝泊まりを伴う宿直・日直業務を他の教員らと交代で担当していましたが、これらの業務には手当が支払われる制度となっていました。
「泊まらなくてもよい」と伝え手当を不正受給
問題の核心は、男性教諭が宿直・日直業務の担当者らに対して「寄宿舎に泊まっても泊まらなくてもよいので、寄付していただけるとうれしい」などと伝えていた点にあります。本来であれば、宿直・日直業務が適切に行われているかを確認する必要がありますが、男性教諭はこれを怠り、2020年度から2024年度にかけて、実際には宿泊しなかった担当者らの手当を不正に受給していたとされています。
さらに、男性教諭は一部の選手について、保護者から徴収する寮費を独断で値下げするなど、不適切な会計処理も行っていたことが明らかになりました。これらの行為は、学校管理下における金銭処理の透明性を損なう重大な問題として指摘されています。
校長や教頭らも監督責任で戒告処分に
県教育委員会は、男性教諭の不正行為に対する監督責任があるとして、現在の校長と教頭、ならびに以前の校長2人と教頭に対しても、戒告の懲戒処分を科しました。この処分は、学校組織全体としての管理体制の不備を浮き彫りにする結果となりました。
教育現場における適正な業務執行と金銭管理の重要性が改めて問われる事態となっています。兵庫県教育委員会は、再発防止策の徹底を図るとともに、関係者への指導を強化していく方針を示しています。
今回の処分は、スポーツ強豪校における内部統制の在り方に一石を投じる事例となりそうです。地域の期待を背負う強豪校として、透明性と公正さを維持することがいかに重要であるかを、改めて認識させる出来事となりました。



