法政大学、東京家政学院中高を2027年度から系列化へ…推薦枠設定と共学化も検討
法政大、東京家政学院中高を系列化 推薦枠と共学化検討

法政大学が東京家政学院中高を系列化、2027年度から新体制へ

法政大学(東京都千代田区)が、東京家政学院大学に併設されている東京家政学院中学・高校を2027年度から系列校化することが明らかになりました。少子化の影響で私立学校の生徒確保が困難となる中、都心の伝統校にも再編の波が押し寄せた形です。

基本合意書を締結、校名変更と推薦枠を設定

両学校法人の関係者によると、法政大学と東京家政学院は今月、中学・高校の系列校化に向けた基本合意書を締結しました。これに伴い、校名は「法政大学千代田三番町中学・高校」に改名され、法政大学への推薦入学枠も設定されます。現在は女子校ですが、男女共学化についても検討が進められています。

さらに、法政大学付属校の校長経験者が新校長に就任するほか、家政学院の理事会メンバーの3分の1を法政大学関係者とする人事も計画されています。大学を擁する学校法人の中学・高校が他大学の系列校となるケースは珍しく、教育界における大きな変化を示しています。

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少子化対策としての経営改善と学生獲得戦略

学校法人や大学の統合について、両法人の関係者は「将来の選択肢の一つ」とコメントしています。東京家政学院は1923年設立の家政研究所を源流とし、中学・高校、大学で女子教育に力を入れてきましたが、近年はいずれも定員割れが続いていました。2025年度からは大学を段階的に男女共学化しており、今回の中学・高校の系列化は法人全体の経営改善につなげる考えです。

一方、法政大学側は系列校化により新たな学生獲得ルートを確保できるメリットがあります。国の推計によると、18歳人口は2035年に100万人を割り込み、急減期を迎える見込みです。このような背景から、大規模私立大学が中高一貫校を系列化して将来の学生を確保しようとする動きが広がっています。

教育界における再編の潮流

例えば、明治大学が日本学園中学・高校(東京都世田谷区)を系列校化し、来月から「明治大学付属世田谷中学・高校」として再出発させるなど、類似の事例が増加しています。法政大学と東京家政学院の連携は、少子化時代における私立学校の生き残り戦略の一環として注目されており、今後の教育環境の変化に大きな影響を与える可能性があります。

この動きは、伝統的な学校法人が新たなパートナーシップを模索する中で、教育の質や多様性を維持しながら経営基盤を強化する試みとして評価されています。関係者らは、生徒や保護者への説明を丁寧に行い、円滑な移行を目指す方針です。

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