都立商業高校に国際バカロレアと国際金融の新コース併設へ 2026年度を目指し検討開始
都立商業高に国際バカロレアと国際金融コース併設へ

都立商業高校に国際バカロレアと国際金融の新コースを併設へ

東京都教育委員会は、都立の商業高校1校に国際的な教育プログラム「国際バカロレア(IB)」を履修するコースと、国際金融を体系的に学ぶコースを新たに設置する方針を固めました。今後、具体的な設置時期の検討や対象校の選定を進め、2026年度以降の開設を目指す見通しです。

国際バカロレアコースで海外大学進学の道を拡大

国際バカロレア(IB)は、スイスのIB機構が認定する3歳から19歳を対象とした教育プログラムです。国内の高校レベルのIBには、ほぼ全科目を英語で履修する英語ディプロマ・プログラム(DP)と、一部の科目を日本語で履修できる日本語DPの2種類があります。いずれも最終試験などで一定のスコアを収めれば、国際的に通用する大学入学資格を得ることが可能です。

現在、都立高校では英語DPを実施する国際高校(目黒区)が存在しますが、授業や試験がほぼ英語のみで行われるため、国内で生まれ育った生徒にとってはハードルが高い状況でした。都教委は新たに日本語DPを導入する高校を設置することで、より多くの生徒がIB教育を受け、英語力を培いながら海外大学への進学機会を拡大することを目指しています。

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国際金融コースは「国際金融都市・東京」実現に向けた人材育成策

国際金融コースの併設は、東京都が掲げる「国際金融都市・東京」の実現に向けた人材育成策の一環として位置付けられています。都が昨年夏に中学生と高校生合わせて5000人を対象に実施したアンケート調査では、学びたい分野について高校生の約3割、中学生の約2割が「お金に関すること」と回答しており、金融教育への関心の高さが浮き彫りになりました。

しかし、ビジネス基礎や財務会計などを学べる都立高校の商業科の倍率は、近年低下傾向にあります。都立高校の魅力向上を目的に都教委が今年度に設置した有識者会議では、委員から「商業科の有用性が十分に伝わっていない」との指摘や、IB教育の門戸拡大、国際的な視点で金融を学ぶ機会の拡充を求める声が相次ぎました。

小池知事「海外で活躍する基礎作りに役立つ商業高校を」

都教委はこうした議論を踏まえ、都立商業高校への両コースの併設を決定しました。今月9日に開催された都議会予算特別委員会で、小池百合子知事は伊藤祥広都議(自民党)の質問に答える形で両コースの設置に言及し、「海外で活躍する基礎作りに役立つ商業高校を作り、新たな学びの魅力につなげる」と明確に方針を示しました。

この取り組みは、従来の商業教育に国際的な要素を加えることで、生徒の選択肢を広げ、都立高校全体の競争力向上にも寄与することが期待されています。具体的なカリキュラムの詳細や対象校の選定基準については、今後さらに検討が進められる予定です。

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