文部科学省は、2027年度から小学校の英語教科書をデジタル版に全面移行する方針を固めたことが、関係者への取材でわかった。現在、紙の教科書とデジタル教科書が併用されているが、デジタル版に一本化することで、児童の学習意欲向上や教員の負担軽減を図る。
背景と目的
政府は「GIGAスクール構想」により、児童生徒1人1台のタブレット端末を整備してきた。デジタル教科書は、動画や音声を活用したインタラクティブな学習が可能で、特に英語教育での効果が期待されている。文科省は、デジタル教科書の導入により、児童が自宅でも学習しやすくなるとしている。
教員の負担軽減
デジタル教科書には、自動採点機能や学習進捗管理機能が搭載される予定で、教員の業務効率化につながる。また、紙の教科書の配布や管理にかかるコストも削減できる。
課題と今後のスケジュール
一方で、すべての学校で十分な通信環境が整っていないことや、教員のデジタル機器操作スキルにばらつきがあることが課題として挙げられる。文科省は、2026年度までに実証研究を行い、課題を洗い出した上で、2027年度からの全面移行を目指す。移行後も紙の教科書を希望する学校には、一定期間併用を認める方向で調整している。
この方針は、2025年度中に正式決定される見通しで、英語以外の教科への拡大も検討される。



