高崎市立小学校58校で早朝開門開始 午前7時開門に保護者歓迎も教職員は安全懸念
高崎市立小学校58校で早朝開門開始 保護者歓迎も安全懸念 (08.04.2026)

高崎市立小学校全58校で早朝開門開始 午前7時開門に保護者歓迎も教職員は安全懸念

群馬県高崎市の市立小学校全58校において、2026年4月8日より開門時間を30分から50分ほど繰り上げ、午前7時とする早朝開門が正式に開始されました。この取り組みは、保護者の仕事の都合などで朝早く登校しなければならない児童を受け入れ、共働き世帯やひとり親家庭を支援することを目的としています。しかし、教職員らからは「繰り上げた時間帯は校務員だけの対応となり、児童の安全対策が不十分である」との懸念が強く、反発が続いています。

初日の実施状況と保護者の声

市教育委員会によりますと、4月8日の初日には58校中17校で、合計31人の児童が繰り上げ時間帯に登校しました。最も多くの児童が早朝登校した学校でも4人であり、現時点ではトラブルなどの報告はないとされています。

ある小学校では、午前7時15分ごろに父親に連れられて男児2人が登校しました。50代の父親は「保育園などでは朝7時か7時半ごろに子どもを受け入れていたが、小学校では朝8時ごろになり、仕事の都合をつけるのが大変だった。7時から受け入れてもらい、仕事の面では余裕ができてありがたい」と述べ、早朝開門を歓迎する姿勢を示しました。

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さらに、児童の安全を懸念する声に対しては「朝早い場合は保護者が学校まで送り、校内に入るまで見届けることになっている。それを守れば安全は確保できると思う。校内には上級生もいる。みんなで助け合っていければいい」と語り、保護者側の責任と協力を強調しました。

具体的な運用方法と従来との比較

同校ではこれまで、校舎玄関を午前7時45分に解錠し、児童が校舎内に入れるようにしていました。午前7時半過ぎになると児童が玄関前で待っていることもあり、季節や天候によって解錠を早めていた経緯があります。

新たな早朝開門では、午前7時に解錠し、早朝登校の児童は午前7時45分まで図書室で待機することになります。校務員が玄関で児童の登校を確認する体制が取られていますが、教職員の配置はなく、校務員のみの対応となります。

教職員組合の反発と安全対策への懸念

一方で、児童の見守り要員を置かない早朝開門に対して、全群馬教職員組合の高橋航平書記長は強い懸念を表明しています。「学校の管理下で子どもの安全が脅かされることがあってはならない。保護者の願いに応えたいという市の考えは分からないではないが、安全の準備ができないならば、いったん事業を取りやめて再検討した上で始めるべきだ」と述べ、引き続き見直しを求めていく考えを示しました。

高橋書記長は、校務員だけの対応では不測の事態に対処するのが困難であり、児童の安全確保に万全を期すべきだと主張しています。特に、早朝の時間帯は教職員が不在であるため、緊急時の対応や児童のケアに課題があると指摘しています。

今後の展望と課題

高崎市教育委員会は、早朝開門の実施により、共働き世帯などの負担軽減を図るとともに、児童の安全確保には保護者の協力が不可欠であるとしています。初日は順調に運営されたものの、今後も継続的に状況をモニタリングし、必要に応じて改善を加えていく方針です。

しかし、教職員組合との対立は解消されておらず、安全対策をめぐる議論は続きそうです。保護者の利便性向上と児童の安全確保の両立が、今後の大きな課題となるでしょう。市と教職員、保護者が連携して、より良い環境づくりを模索することが求められています。

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