古希を前にして思い立ち、この4月から大学に通い始めた。現在、在留外国人に日本語を教えるボランティア活動を行っているが、それに生かせる講座を受講できることになったのだ。卒業から47年目にして、思いがけず二度目の大学生となった。
新たな学生証とキャンパスライフ
プラスチックの学生証を見ると、隔世の感がある。孫のような若い学生たちと机を並べるのは、なんだか面はゆく、落ち着かない。戸惑いもあるが、わくわく感は高まる。
世の中には「青年は未来を語り、老人は過去を語る」という言葉があるそうだが、何を言っているのか、と思う。明日のための勉強を始めた私には、過去を振り返る暇などないのだ。そう気張ってみても、新入学とはいえ若返ったわけではないし、学生から見れば老人なのだろう。しかし、未来を語るじいさんがいてもいいではないか。
キャンパスの若者たちと自身の変化
キャンパスを闊歩する学生たちの目は、なんとキラキラしていることか。希望に満ち、好奇心にあふれ、それはまるで陽光を浴びた新緑のようだ。私にもかつて、そんな時があったのだろうか。おっと、振り返ってはいけない。今だ、これからだ。新たな一歩を踏み出した私は、きっと彼らと同じ目をしているはずだ。
福田龍一郎(69) 東京都練馬区



