私大新入生の家計負担が過去最高に 自宅外通学で235万円、9割が「重い」と回答
私大新入生の負担過去最高 自宅外通学235万円 (07.04.2026)

私大新入生の家計負担が過去最高に 自宅外通学で235万円、9割が「重い」と回答

首都圏の私立大学に昨年春に入学した新入生の家計負担が、過去最高となったことが明らかになった。東京私大教連(東京私立大学教職員組合連合)が実施した調査によると、自宅から通う学生の費用は164万7883円、一人暮らしなどの自宅外通学者は235万3983円で、いずれも過去最高を記録した。

調査の詳細と背景

この調査は、私立大学新入生の家計負担の実態を把握するために実施されたもので、41回目となる今回は2025年5月から7月にかけて行われた。東京、埼玉、栃木の10大学・短期大学の協力を得て、新入生の保護者3613人から有効回答を得ている。

調査結果を分析すると、自宅外通学者の費用は前年より3万9202円高い235万3983円で、9年連続で過去最高を更新した。自宅通学者も3万902円高い164万7883円となり、同様に最高額となった。両者を合わせて「負担が重い」と感じた保護者の割合は91.6%に達し、圧倒的多数が経済的負担を強く意識していることが浮き彫りになった。

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負担増加の要因

負担増加の背景には、以下の要因が指摘されている。

  • 入学金や授業料を含む「初年度納付金」の上昇
  • パソコンや家具など生活必需品の価格高騰
  • 家賃の上昇による居住費の増加

東京私大教連の担当者は、「この間の物価高が影響している。学費の値上がりも負担を増大させている」とコメントし、経済環境の変化が学生家庭に直撃している現状を強調した。

学生生活の厳しい実態

自宅外通学者の世帯の税込み年収は平均1045万7千円であるのに対し、仕送りを含む「入学の年にかかる費用」は320万7983円に上る。これは年収の約3割が大学生活に充てられる計算となり、家計への影響が深刻であることを示している。

一方、1カ月の仕送り額は、出費が落ち着く6月以降の平均で9万1600円。内訳の78.4%は家賃が占め、残額を日数で割ると1日の生活費はわずか660円となり、過去4番目の低さとなった。

専門家の見解と提言

東京私大教連の山田晴通・中央執行委員長は、「660円で生活できるはずがなく、長時間のアルバイトを強いられている学生も少なくない。こうした経済的負担が学業に悪影響を及ぼすことは非常に深刻な問題だ」と指摘した。

さらに山田委員長は、学費負担の軽減に向けて、国に対して私立大学への経常費補助の拡充を強く求める必要性を訴え、教育機会の平等確保が急務であると強調した。

この調査結果は、物価高騰の時代において、高等教育を受けることの経済的ハードルがますます高まっている実態を如実に映し出している。学生とその家族にとって、持続可能な学びの環境をどう構築するかが、社会全体の課題として浮上している。

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