福島県の小学校主事が学校会計から191万円を横領、FX取引に流用し懲戒免職処分
福島県教育委員会は、学級費や学校給食費を管理する複数の学校会計口座から総額191万8270円を横領したとして、伊南小学校(南会津町)の菅野孝之主事(37歳)を懲戒免職処分にしたと発表しました。この処分は23日付で行われ、県教委が同日に明らかにしました。
横領の手口と発覚の経緯
菅野主事は、昨年7月から今年2月までの期間にわたり、鍵付きの場所で保管されていた校長印を無断で持ち出し、自身が担当する学校会計口座から16回にわたって現金を引き出していました。さらに、校内で一時的に保管されていた職員から集めた現金約10万円も横領したとされています。
県教委によると、事案が発覚したのは2月16日、菅野主事が出勤しなかったため管理職員が自宅を訪ねた際です。その際、車の助手席から学校会計口座の通帳が発見され、横領の疑いが浮上しました。県教委の聞き取りに対して、菅野主事は外国為替証拠金取引(FX)の口座に入金したことを認め、「横領という認識はあった。ご迷惑をおかけして申し訳ない」と述べたといいます。すでに学校の口座には全額が返金済みであることが確認されています。
監督責任を問われた校長と教頭も処分
県教委は、学校会計に関する校内体制の整備や指導監督が不適正であったとして、50代男性校長を減給3カ月(給与の10分の1)の処分にしました。また、50代女性教頭については戒告処分とし、管理職の責任を厳しく問いました。
別の不祥事:高校教諭がアルバイト158回で報酬77万円を得て減給処分
このほか、営利企業への従事が制限されていることを知りながらアルバイトをしたとして、いわき市の県立高校に勤務する40代男性教諭を減給1カ月(給与の10分の1)の処分としました。県教委は公表基準に基づき、氏名を明らかにしていません。
40代男性教諭は、2024年8月中旬から今年1月上旬にかけて、短時間や単発のアルバイトを募集するサービスを利用し、スーパーやホテルの接客業などを計158回実施しました。これにより、総額77万4060円の報酬を得ていたことが判明しました。さらに、昨年2月には健康診断の時間にアルバイトをしていたことも明らかになりました。県教委の聞き取りに対して、教諭は「生活費のためにアルバイトをしていた。軽率だった」と述べたといいます。
不祥事根絶に向けた取り組みと教育次長の陳謝
本年度の懲戒処分は13件で、前年度比14件減少しています。このうち免職が4件で、前年度比2件減と改善が見られるものの、不祥事の根絶には至っていない状況です。県庁で23日に記者会見した箱崎兼一教育次長は、「本県教育に対する児童生徒や保護者、県民の信頼回復に全力を尽くしていく」と陳謝しました。
再発防止に向けて、県教委は年度当初に全所属職員に対し「不祥事根絶宣言」の提出を求めるなど、危機意識の浸透を図る取り組みを強化しています。これらの措置を通じて、教育現場の信頼回復と不祥事の防止に努めていく方針です。



