敦賀駅に専用IC改札機設置、ハピラインとJR西日本の乗り継ぎがスムーズに
敦賀駅に専用IC改札機、ハピラインとJR西の乗り継ぎ改善

敦賀駅に専用IC改札機導入、ハピラインとJR西日本の乗り継ぎが大幅改善

ハピラインふくいは3月11日、敦賀駅の乗り換え連絡通路に、ICOCA(イコカ)などの交通系ICカードを利用してJR西日本と乗り継ぐための専用IC改札機を設置した。この新設備により、従来は改札を出て精算する必要があった乗り換えが、スムーズに行えるようになり、利便性の向上や精算トラブルの回避が期待されている。

北陸新幹線延伸に伴う経営分離が背景

ハピラインは、2024年3月16日の北陸新幹線敦賀延伸開業に伴い、JR西日本から経営分離された旧北陸線敦賀―大聖寺間を引き継いで開業した。この分離により、JR西日本とは異なる料金体系となったが、乗客の利便性向上のため、「サンダーバード」(敦賀―大阪間)をはじめ、同社が運行する特急区間などについては、両社の列車を通算して乗り通すことができる「連絡運輸範囲」が設定された。

一方で、大阪、京都駅などでの乗り換えが必要となるJR神戸線、大阪環状線、山陰線などはこの範囲外とされた。そのため、ハピライン駅と三ノ宮駅、天王寺駅間などで乗降する際には、敦賀駅でいったん改札を出て精算する必要があった。

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共用駅でのトラブルが課題に

敦賀駅はハピラインとJR西日本がホームや改札、連絡通路を共用しているため、改札を出ずに乗り換えが可能な構造となっている。しかし、連絡運輸範囲を知らずにそのまま乗り換えてしまい、降車駅で精算トラブルになる事例が相次いでいた。また、敦賀駅でいったん精算が必要なのは不便とする声も多く寄せられていたという。

こうした課題を解消するため、新たに導入されたIC改札機は、出場用と入場用の各1台が設置された。乗り換えの際、出場用→入場用の順にICカードをタッチすれば、改札口を出なくても、乗り換え前の列車の料金精算と、乗り換え後の列車の改札が行える仕組みだ。設置費は計2000万円で、福井県が全額を補助した。

利便性確保へ、今後の課題も

ハピラインの担当者は、「連絡運輸範囲を拡大するには、JR西日本との協議が必要で、どこまで範囲を広げられるかなどの課題がある。しかし、今回の改札機設置により、ICカードを利用する乗客の利便性は確保できたのではないか」と述べている。

この取り組みは、地域交通の円滑化を目指す重要な一歩であり、乗客にとっては時間の節約やストレスの軽減につながることが期待される。今後も、両社間の連携強化が求められる場面は多いが、今回の改善策は、利用者本位のサービス向上を実現した好例と言えるだろう。

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