日本郵便、山口―新潟間の速達配達で長期遅延を公表 報道受け謝罪
日本郵便は4月7日、山口県から新潟県に向けた速達などの郵便物の配達が遅延していた事実を正式に発表しました。この問題は朝日新聞が3月末に報じたことで発覚し、同社は「長期間にわたり遅延を発生させ、お客様にご迷惑をおかけした」と陳謝するとともに、「公表が遅れたことを深くおわびする」と謝罪の意を表明しています。
遅延期間は約10カ月、推計70通程度に影響
配達遅延は2024年1月から同年11月10日までの約10カ月間にわたり発生していました。遅延時間は半日から1日程度で、影響を受けた郵便物は推計で約70通程度とされています。利用者から申し出があった場合には、速達料金の返還に応じたとのことです。
輸送方法の変更が原因、設定ミスでトラック接続に問題
日本郵便によると、山口―新潟間では2024年4月に輸送方法を変更しました。従来の長距離トラック輸送から、航空輸送を組み合わせた方式に切り替えたのです。しかし、経由地の大阪から伊丹空港行きのトラックに接続するダイヤ設定に問題があり、トラックの到着が間に合わない状況が続いていました。
この問題が判明した後、日本郵便は新潟までトラックで運ぶ従来の方式に戻し、遅延は解消されたと説明しています。同様に航空輸送を活用していた他の区間については改めて調査を実施しましたが、「問題は確認されなかった」としています。
公表の遅れと今後の対応
今回の遅延問題は、報道機関による取材によって初めて明らかになりました。日本郵便は公表が遅れたことについて重ねて謝罪し、再発防止に努める姿勢を示しています。企業としての情報開示の在り方にも注目が集まる事態となりました。
この事例は、物流システムの変更が実際のサービスに与える影響を検証する重要性を浮き彫りにしています。消費者への適切な説明と迅速な対応が求められる中、今後の郵便サービスの信頼性回復が課題となるでしょう。



