鹿児島空港の混雑緩和へ実施計画が策定 立体駐車場整備と料金改定で利便性向上を図る
慢性的な混雑が続いている鹿児島空港(鹿児島県霧島市)の利便性向上を目的とした国の検討会が5日、同空港事務所で開催され、混雑緩和に向けた実施計画を正式に策定しました。この計画では、約900台分の立体駐車場の整備や、4月からの駐車場料金の見直しが主要な柱として掲げられています。
検討会の経緯と実施計画の概要
検討会は国土交通省大阪航空局、鹿児島空港事務所、鹿児島県の関係者らで構成され、昨年6月から協議を開始。利用状況を把握するためのアンケート調査や、夏期の繁忙期における警備員の増員など、これまでに対応策を講じてきました。4回目となる今回の会合では、これまでの検討内容を踏まえ、混雑緩和に向けた具体的な実施計画が承認されました。
計画によると、立体駐車場は既存の駐車場敷地内に2棟を整備する予定です。整備は国が担当し、概算工事費は約50億円と見込まれています。早ければ2030年度の整備完了を目指しており、2040年度の旅客数を2024年度の約1.1倍となる約630万人と予測。これに伴い、約900台分の駐車容量を新たに確保する方針です。
駐車場の開放と料金改定の詳細
さらに、空港従業員用の駐車場を段階的に空港外に移転させることで、今年5月までに353台分を一般利用者向けに開放できる見込みです。これにより、短期的な混雑緩和にも貢献することが期待されています。
一方、長時間の駐車場利用者が増加し、混雑の一因となっていることを受け、4月1日から駐車料金の見直しを実施します。具体的には、大型連休や年末年始などの多客期に新たな料金体系を導入。多客期における24時間ごとの最大料金を、現状の1000円から1200円に値上げします。
また、24時間以上駐車した場合の加算料金についても改定が行われます。現行の12時間ごとに500円から、6時間ごとに250円(多客期は300円)に変更されます。これにより、利用時間に応じた柔軟な料金設定が可能となり、混雑の軽減に寄与すると見られています。
関係者のコメントと今後の展望
会議後、国土交通省航空局航空ネットワーク部の田口芳郎部長は報道陣の取材に応じ、「空港の駐車場対策について、関係者が一堂に会し、スピード感を持って取り組みの方向性を打ち出した例はおそらくありません。鹿児島での取り組みは、他の自治体にとって模範となるでしょう」と述べ、今回の計画の意義を強調しました。
この実施計画は、鹿児島空港の利便性向上と混雑緩和を目指す重要な一歩となります。立体駐車場の整備や料金改定を通じて、利用者の快適な空港利用を促進し、地域経済の発展にも貢献することが期待されています。



