農林水産省は10日、2026年産の備蓄米買い入れに向けた4回目の入札において、予定数量20万7521トンの全量が落札されたと発表した。これにより、備蓄米の在庫は昨年の緊急放出で約32万トンまで減少していたが、26年産米が収穫後に引き渡されれば約53万トンに回復する見通しだ。
適正在庫の半分に留まる現状
しかし、この53万トンという数字は、適正水準とされる100万トンの半分程度に過ぎない。このため、農水省は緊急放出したコメの買い戻しを加速させる方針を固めている。
入札の詳細と背景
コメ余りにより主食用米の価格下落が見込まれる中、販売先を確保しようと、過去3回の入札では98.4%が落札されていた。4回目の入札では、残りの3332トンに対して約5.6倍に当たる1万8648トンの応札があった。
農水省は、備蓄米の在庫を適正水準に戻すため、今後も計画的に買い入れを進めるとしている。市場関係者は、需給バランスの改善と価格安定への影響を注視している。



