天皇ご一家、福島の原発被災地を訪問 復興への歩みを小中学生と語り合う
天皇ご一家、福島被災地訪問 小中学生と復興語る

天皇ご一家、福島の原発被災地を巡る2日間の訪問

2026年4月7日、東日本大震災から15年の節目を迎える中、天皇、皇后両陛下と長女の愛子さまが福島県を訪問されました。ご一家は沿岸部の原発事故被災地を巡り、ふるさとの復興を願う小中学生や地元の方々と心温まる交流の時を過ごされました。

大熊町の学び舎ゆめの森で子どもたちの夢に耳を傾ける

7日午後、ご一家は幼稚園・保育園・小中学校が一体となった大熊町の「町立学び舎ゆめの森」を視察されました。復興への思いを話し合う中学の授業では、「将来はパティシエとして町を盛り上げていきたい」と語った女子生徒に、皇后さまが「どんな明るい町を作りたいですか」と優しく質問されました。

別の授業では、警察の白バイ隊員になりたいと発表した男子児童に、天皇陛下が「隊員と話したことはありますか」と尋ねられ、子どもたちの夢を真摯に受け止める姿勢を示されました。立ち会った前校長の南郷市兵さん(47)は、「子どもたちの話を優しく聞いてくださり、応援の言葉をいただいた」と感激の思いを語っています。

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被災者との懇談で震災の記憶を共有

施設では、原発事故の被災者とも懇談が行われました。東京電力福島第一原発で警備員として働いていた土屋繁男さん(77)は、天皇陛下から「震災の時から大変でいらっしゃいましたね」と声を掛けられ、「日に日に状況が悪くなっていったのが分かり、心配でした」と当時を振り返りました。

地域の情報を集めたフリーペーパーを発行している野口美佐子さん(63)は、震災から3カ月休刊した後、復刊号を出した経緯を説明。「何とか皆さまの気持ちを立て直したいという思いだけで動き、あっという間の15年が過ぎました」と伝えると、ご一家から「これからも大変なこともあるかと思いますがお体に気をつけて頑張ってください」と励ましの言葉をいただいたそうです。

浪江町では津波の爪痕を視察

続く浪江町では、復興のシンボルとなる場所を訪問。津波に流されたパトカーが展示されている現場では、皇后さまが「痛ましいですね」と感慨深げに語られ、被災の深刻さを改めて認識されました。この訪問を通じて、ご一家は福島の苦難と復興への歩みを深く心に刻まれた様子でした。

2日間にわたる福島訪問は、被災から15年を経た地域の現状を直に感じ、住民との絆を強める貴重な機会となりました。子どもたちの明るい未来への希望と、地域の粘り強い復興努力が、皇室の方々の温かい眼差しによってさらに力づけられた訪問となったのです。

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