天皇、皇后両陛下が6月13日から26日までの日程で、欧州のオランダとベルギーを国賓として公式訪問される。この訪問を前に、両国の駐日大使が取材に応じ、これまでの日本との関係や王室との交流、訪問への期待などについて語った。
オランダ大使「象徴の出会い」に期待
オランダのヒルス・ベスホー・プルッフ大使は、今回の訪問について「日本とオランダの関係は、1600年にオランダの商船デ・リーフデ号が現在の大分県に漂着したことから始まり、426年にわたり続いています。日本が鎖国政策をとっていた江戸時代には、西洋ではオランダが唯一の交易相手だったこともあります」と述べ、両国の長い友好関係を強調した。
さらに「オランダと日本は共に、豊かな先進国として、世界全体が直面している課題に対処し、より豊かな世界を構築する責任を負っていると考えます。また、オランダ王室と日本の皇室の方々は、定期的に電話をかけ合うなど親しい関係でもあります。両陛下によるオランダ訪問は、こうした互いの関係性を再確認する絶好のチャンスとなるのではないかと思います」と期待を語った。
大戦時の侵攻、「オランダ人に深い傷」
一方で、友好の歴史の陰には、第二次世界大戦中に日本がオランダ領東インド(現在のインドネシア)に侵攻し、多くのオランダ人が抑留された過去がある。この点について、大使は「オランダ人にとって深い傷となっている」と認めつつ、「両陛下の訪問が、過去の困難を乗り越え、未来志向の関係を築く象徴となることを期待している」と述べた。
ベルギー大使も、両国の王室交流の歴史に触れ、「ベルギーと日本は、長年にわたり王室レベルの交流を重ねてきた。今回の訪問は、両国の絆をさらに強固にするものとなるだろう」と歓迎の意を示した。
両陛下の訪問は、国際親善と両国関係の深化が期待される重要な機会となる。



