宮内庁の黒田武一郎長官は11日の定例会見で、安定的な皇位継承をめぐる「立法府の総意」が取りまとめられたことを受け、天皇陛下にその内容を報告したと明らかにした。その上で、天皇陛下は国民の総意に基づく立場から「国民のみなさまの理解や納得を得られるものとなるように願われているのではないかと拝察している」と述べた。
立法府の総意とは
衆参両院の正副議長は10日、各党派の代表者と協議し、皇族数の確保に向けた「旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える」などの案を「了」とする「立法府の総意」を取りまとめた。政府はこの総意を踏まえて皇室典範改正案などを策定し、今国会での成立を目指している。
天皇陛下への報告
黒田長官によると、10日に総意が取りまとめられた後、天皇陛下に報告したという。陛下の受け止めについては「お答えは差し控えたい」としながらも、「私が今まで感じた受け止めとして申し上げさせていただく」と断った上で、拝察した内容を述べた。皇后さまや秋篠宮さまにも同様に報告したという。
黒田長官は、総意が取りまとめられたことについて「議論を積み重ねられた結果で、ご尽力に敬意を表したい」と評価。今後、政府が皇室典範改正案などを策定するにあたり、「その動向を注視し、法律案の作成過程において協力できることがあれば適切に対応していく」と述べた。
今後の見通し
政府は、立法府の総意を尊重し、皇室典範改正案の早期提出を目指す方針。野党側からは慎重な議論を求める声もあり、今国会での成立は不透明な部分もある。しかし、黒田長官は「適切に対応していく」と強調し、協力的な姿勢を示した。



