バス運転手の高齢化が深刻、15年で平均年齢10歳上昇し60歳以上が26%に
バス運転手の高齢化深刻、15年で平均年齢10歳上昇

全国のバス運転手の平均年齢が、2025年までの15年間で約10歳上昇し、56歳に達したことが、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」で明らかになった。この間、労働者全体の平均年齢も41.3歳から44.4歳へと上昇したが、バス運転手の高齢化ペースはそれを大きく上回っている。直近のデータでは、バス運転手の4人に1人が60歳以上であり、慢性的な人手不足が運転手の高齢化を加速させ、死傷事故の多発につながっている可能性が指摘されている。

平均年齢の推移

調査によると、バス運転手の平均年齢は2010年には46.5歳だったが、2025年には56.0歳となった。15年間で9.5歳上昇したことになる。一方、全産業の労働者の平均年齢は2010年の41.3歳から2025年には44.4歳と、3.1歳の上昇にとどまっている。バス運転手の高齢化が際立っている。

60歳以上の割合

日本バス協会のまとめでは、2024年時点で60歳以上のバス運転手は全国に少なくとも1万9000人以上いる。調査に応じた約700事業者が雇用する運転手の26.1%を占め、2003年時点の10.8%(10人に1人)から大幅に増加し、今や4人に1人となっている。

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運転手の高齢化は、判断力や反応速度の低下につながり、事故リスクを高める要因となる。特に、バスは大型車両であり、乗客や周囲の安全を確保するためには高度な運転技術が求められる。しかし、人手不足が深刻化する中、高齢運転手に依存せざるを得ない現状がある。

2026年5月には福島県郡山市の郡山インターチェンジでバス事故が発生し、バスの正面と左側面が損傷、左前輪が失われドアがゆがむなど、大きな被害が出た。こうした事故の背景には、運転手の高齢化や人手不足が潜んでいる可能性がある。

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