大阪・関西万博の開幕まで1年を切った。会場となる大阪湾の人工島・夢洲では、大屋根リングの設置が進むなど建設が本格化している。しかし、海外パビリオンの建設遅れや、入場券の販売低迷など、課題も山積している。
会場建設の進捗
万博のシンボルとなる大屋根リングは、全周約2キロメートルの木造建築で、現在約7割が完成。2026年6月の開幕に間に合う見通しだ。また、各国が参加するパビリオンは、タイプA(自国建設)が約30か国、タイプB(日本側が建設)が約40か国で、建設が進んでいる。しかし、一部の国では資材高騰や人手不足の影響で工事が遅れており、開幕に間に合わない可能性も指摘されている。
パビリオン建設の遅れ
特に、タイプAのパビリオンでは、設計変更や資材調達の難航から、着工が遅れているケースがある。博覧会協会は、開幕までに完成させるため、建設スケジュールの見直しや支援策を検討している。
入場券販売の課題
入場券の販売は、2025年4月に前売り券の販売が始まったが、目標の1400万枚に対し、2026年5月末時点で約200万枚と低調だ。価格が大人1日券で7500円と高めに設定されていることや、万博への関心の低さが原因とみられる。協会は、割引キャンペーンや企業向け団体券の販売強化など、販売促進策を打ち出している。
運営面の懸念
会場内の移動手段や、暑さ対策、混雑緩和策など、運営面でも多くの課題が残る。特に、夏場の開催となるため、熱中症対策が重要視されている。協会は、ミストシャワーの設置や、涼める休憩所の確保を進めている。
今後の展望
万博の成功には、国内外からの集客が不可欠だ。協会は、2026年6月の開幕に向け、建設工事の加速とともに、効果的な広報活動やイベントの開催を通じて、機運を高める必要がある。地元大阪では、万博を契機とした街づくりや観光振興にも期待がかかる。



