焼津市、公用車にバイオ燃料活用へ 脱炭素化目指し実証実験開始
焼津市、公用車にバイオ燃料 脱炭素化実証実験

静岡県焼津市は9日、廃食用油から精製された「バイオディーゼル燃料」(BDF)を混合した軽油を、公用車の燃料として使用する実証実験を開始した。脱炭素化を目指す取り組みで、12月末まで二酸化炭素(CO2)排出削減効果などを調査し、本格導入の可否を検討する。県内自治体では珍しい試みという。

実験の概要

市が使用を始めたのは「B5軽油」と呼ばれる燃料で、植物由来の廃食用油を原料としたBDFを5%の割合で通常の軽油と混合したもの。軽油と同様に取り扱うことができ、走行時にはCO2を排出するが、原料の植物が光合成でCO2を吸収しているため、温室効果ガス排出量が実質ゼロとみなされる。今回の実験では、通常の軽油と比較して5%のCO2削減効果が期待されている。

供給体制と今後の展開

市はB5軽油を、市内にBDF製造工場を有する赤阪鉄工所(本社・東京)から購入し、資源ごみ収集用のディーゼルトラックで使用する実験を実施。1台から始め、8月上旬からは3台に拡大する予定だ。同社は船舶用ディーゼルエンジンの製造会社で、船舶の脱炭素化を図る一環として2024年にBDF製造工場を建設。今回の実験は、市の公用車にも役立ててもらおうと同社が提案した。廃食用油を仕入れて同社が精製し、別の業者が軽油と混合した後、同社が市の公用車に供給する。

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実験開始式は同工場で行われ、B5軽油のタンクから同社社員が資源ごみ収集車に給油する様子が披露された。焼津市の多々良智彦・市民環境部長は「今回の実験は、脱炭素社会を官民協働で目指す取り組みの第一歩。将来の世代により良い環境を継承していけるようにしたい」と述べた。

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