福島県郡山市の磐越自動車道で6日に発生したマイクロバス事故で、バスが道路脇の緩衝材「クッションドラム」に衝突し、車体にガードレールが突き刺さった後も停止せずに20~30メートル走行していたことが11日、捜査関係者への取材で明らかになった。
事故の詳細
この事故では、北越高校(新潟市)の生徒1人が死亡した。捜査関係者によると、バスを運転していた無職の若山哲夫容疑者(68)=新潟県胎内市、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で逮捕=は「スピードを出しすぎていた」と供述しているという。
運転手の過去の事故
若山容疑者は、今回の事故の5日前となる1日にも新潟県内で事故を起こしており、今年に入ってからも複数回の物損事故を起こしていたことがわかった。事故を起こしたバスは新潟県内のレンタカー会社から借りたもので、高校名義で契約されていた。
捜査当局は、若山容疑者が運転中にどのような状況だったのか、また事故当時の速度やブレーキ操作の有無などについて詳しく調べている。バスは衝突後もかなりの距離を走行しており、運転手が適切な対応を取らなかった可能性も視野に入れている。
この事故を受け、北越高校は11日に記者会見を開き、過去の請求書に「レンタカー代」の記載があったことを明らかにした。事故現場では3万3000円が入った封筒が見つかっており、バス会社側から運転手への支払いに関連する可能性が指摘されている。
部活バス事故をめぐっては、専門家から「構造的な問題がある」との指摘も出ており、あいまいな管理体制でリスクが見過ごされてきた可能性が浮上している。死亡した部員は「人なつこい性格」だったとされ、顧問の教諭は事故後のLINEでのやり取りなどについて、後悔の念を語っている。



