滋賀県立高等専門学校(高専)の校舎棟整備をめぐり、一般競争入札が不調に終わった問題で、三日月大造知事は27日の記者会見において、「開校予定(時期)は堅持したい」との考えを明らかにした。2028年4月に野洲市で開校を予定している同高専について、知事は強い決意を示した。
入札不調の経緯と現状
校舎棟の入札には3つの共同企業体が参加し、今月17日に開札されたが、全ての入札額が予定価格を上回った。その後、随意契約の交渉が行われたものの、契約には至らなかった。三日月知事は「不調と聞きショックだったが、現在の経済状況を考えればあり得る」と述べ、物価上昇が業者の価格設定と予定価格の乖離を招いたと分析した。
県立大は同日午後、校舎棟の入札を再公告。開札は6月8日を予定している。
予算と今後の見通し
高専の施設整備には総額152億円を見込んでいる。三日月知事は「予算の増額が必要になることも想定しながら」としつつ、「現時点で総額を変える必要はないと聞いている。工事の内容を可能な限り調整し、予算の枠内で全体の工事を完了したい」と述べた。
高専を巡っては、2024年に県立大が全体で約110億円の予定価格で入札手続きを実施したが、予定価格では事業費を賄えないなどの理由で参加事業者が辞退した経緯がある。今回は工期短縮のため、個別に分割発注する入札方式で再実施している。



