宮崎県の河野知事は10日の県議会一般質問で、県内で甚大な被害が想定される南海トラフ地震の津波対策として、宮崎市の海沿いを南北に通る「一ツ葉有料道路」をかさ上げし、防潮堤の機能を持たせることを検討する考えを明らかにした。
重要施設が集積する沿岸部の防護
同市の沿岸部には、地域災害拠点病院や市中央卸売市場などの重要施設が集積している。津波発生時のハード対策を問われた河野知事は、一ツ葉有料道路のかさ上げについて、東日本大震災で盛り土構造の道路が防潮堤の機能を発揮した事例を挙げ、「浸水被害の軽減や避難時間の確保につながる有効な手段だ」と答弁した。
財源や進め方は未定
この日の議会終了後、河野知事は報道陣の取材に対し、「(かさ上げの)財源の確保や進め方は整理できていないが、国土の強靱化を図る必要がある」と述べ、今後の検討課題とする姿勢を示した。
南海トラフ地震は今後30年以内に発生する確率が70~80%とされ、宮崎県では最大震度7、最大津波高さ16メートルが想定されている。今回の一ツ葉有料道路のかさ上げ構想は、こうしたリスクに対応するための具体的なハード対策の一つとして注目される。



