福島県柳津町は10日午前11時半、同町砂子原字居平に設置した箱わなにかかった体長約1.1メートルのクマに対し、自治体判断での発砲を可能とする緊急銃猟を実施した。けが人や民家への被害は確認されていない。県内での緊急銃猟は、捕獲できなかった福島市を除き4件目となり、同町での実施は初めての事例となった。
クマの目撃情報とわな設置の経緯
町によると、現場付近では8日からクマの目撃情報が相次いで寄せられていた。地域住民からの依頼を受け、民家から直線距離で数十メートル離れた畑に箱わなを設置。町鳥獣被害対策実施隊が10日朝、わなに入ったクマを確認し、周囲の安全を確保した上で発砲したという。
現場周辺の状況
緊急銃猟が行われた現場は、町役場から南に直線距離で約10キロ離れた山あいの集落。付近には会津西山郵便局や西山小学校などがある。会津坂下署によると、同地区では10日午後にも体長約0.7~0.8メートルのクマ2頭の目撃が相次いで報告されている。
県内でのクマの出没は近年増加傾向にあり、自治体による緊急銃猟の実施が拡大している。今回の措置は、住民の安全確保と被害防止を目的として、関係機関が連携して対応したものだ。



