京成電鉄は5日、千葉県船橋市の京成線船橋競馬場駅で、盲導犬と行動する視覚障害者への対応を学ぶ「盲導犬ユーザー等対応講習」を実施した。同社の駅係員や北総鉄道、関東鉄道の社員ら約60人が参加し、日本盲導犬協会神奈川訓練センターの担当者が講師を務めた。
駅員らが対応方法を実践
講習は、駅ホームからの転落事故などを防ぐため2017年から毎年行われている。今回は午前と午後の2回に分けて実施され、参加者は実際の車両内で視覚障害者への対応方法を学んだ。
日本盲導犬協会の荒津真央さんは、視覚障害者が音や白杖を頼りに行動していること、駅構内では車両の音やアナウンス、工事音などで方向感覚を失いやすいと説明。「まず『どうお手伝いしましょうか』と声をかけてほしい」と強調した。
転落事故防止へホームドア設置も
京成電鉄によると、視覚障害者のホーム転落事故は2024年度に1件、2025年度に2件発生。同社はホームドアの設置を進めており、県内では2027年度に鬼越駅、2028年度に市川真間駅と京成中山駅、2029年度に船橋競馬場駅で設置予定。
講習では、盲導犬ユーザーが電車に乗車する際の誘導方法や、駅構内での声かけのタイミングなども実践的に指導された。参加者からは「具体的な対応が分かりやすかった」「日常業務に活かしたい」といった声が上がった。
日本盲導犬協会は、視覚障害者へのサポートは一人ひとりのニーズに合わせることが重要とし、周囲の人が積極的に関わることの大切さを訴えている。



