秋田市でクマ襲撃か、女性死亡 小学校近く、保護者不安
秋田市でクマ襲撃か、女性死亡 小学校近く

秋田市でクマによる死亡事故か、女性が山林で倒れているのが発見される

2日午前、秋田市河辺和田の山林で、同所に住む無職の女性(73)が死亡しているのが見つかりました。遺体の近くにはクマ1頭がおり、その場で駆除されました。秋田県警はクマに襲われた可能性が高いとみて、死因の特定を急いでいます。県内では今年、クマによる死亡事故は発生しておらず、因果関係が認められれば今年初の事例となります。

現場を封鎖する警察官の姿が見られる中、緊張が走りました。秋田東署の発表によると、同日午前7時20分ごろ、女性と別居する40代の娘から「母がクマに襲われたようだ」と110番通報がありました。女性は一人暮らしで、娘が毎朝連絡を取っていましたが、この日は連絡がつかず、心配して訪れたところ、敷地内に血の付いたタオルと鎌が残されていました。女性は一人で草刈りをしていたとみられます。

駆け付けた警察官が、女性宅裏の山林で倒れている人影と、近くにいるクマを発見。猟友会がクマを有害鳥獣として駆除した後、遺体を確認しました。市によると、駆除されたクマは体長95センチの雌の成獣でした。遺体の首や背中には、クマにかまれた痕やひっかき傷がありました。同署はクマが自宅周辺で女性を襲った後、山林に移動したとみて調べています。

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現場近くの小学校では児童の安全確保に奔走

現場は山沿いに住宅や田んぼが広がる地域で、パトカーが「クマが出没しています」と呼びかけ、緊張した雰囲気が漂いました。現場から約100メートルの市立河辺小では、体育の授業など屋外活動を中止し、徒歩で通学する児童の保護者に下校時の送迎を依頼するなど対応に追われました。

午後3時ごろには、盾を持った警察官2人が周辺を警戒する中、児童たちがスクールバスや保護者の車に乗り込みました。娘を迎えに来た30代のパート従業員の女性は、「正門から近い場所だったので衝撃です。安心して公園で遊ばせることもできない」と不安な様子でした。同校の渡辺暁教頭は「過去に近くで人身被害があったとは聞いていない。子どもの安全を第一に考えて対応する」と話しました。

早朝の注意喚起が難しい時間帯、県は対策強化を表明

鈴木知事は同日の定例記者会見で、「県を挙げて被害防止に取り組んでいる矢先で痛恨の極み。市町村や県警と連携を強化し、あらゆる手立てを尽くす」と述べました。この日午前4時ごろには、現場から北東に約1キロの地点でクマが目撃されており、情報は県のマップシステム「クマダス」や警察の公式X(旧ツイッター)で発信されました。パトカーによる巡回も行われましたが、早朝の目撃で住民への配慮から拡声機での注意喚起はできませんでした。市もポータルサイトで注意を促しましたが、薄暗い早朝に回覧板を回すのは危険で、オンライン以外の注意喚起が難しい時間帯があるのが現状です。

市の担当者は「外出する際は、いきなりドアを開けずに周囲を確認したり、ラジオで音を鳴らしたりするなど、常に対策を徹底してほしい」と呼びかけています。

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