宮崎県内58万人に避難指示 台風6号大雨で初の氾濫危険情報
宮崎県内58万人に避難指示 台風6号大雨で初の氾濫危険情報

台風6号の接近により、九州南部は強い雨や風に見舞われた。気象庁は2日午後3時半までに、宮崎県日南市を流れる広渡川と酒谷川にレベル4氾濫危険警報を発表。午後3時時点で県内3市3町の計29万4396世帯、58万583人に避難指示が出されるなど、市民生活に広く影響が出ている。

宮崎市内の様子

宮崎市内では2日の昼前から雨が強まり、午後には風と雨が激しさを増した。市内中心部では外出する人が少なく、シャッターを閉めて休業する店が多く見られた。強風による横殴りの雨で街は日中でも薄暗くなり、歩行者はカッパで風雨をしのいでいた。

降水量と風速の記録

宮崎地方気象台によると、降り始めから2日正午までの降水量は日南市酒谷で173.5ミリ、延岡市北方で165.5ミリ、日之影町で151.5ミリを記録。3日正午までの24時間降水量は県内全域で180ミリを予想しており、線状降水帯が発生した場合には局地的にさらに雨量が増える恐れがある。

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台風6号は風速25メートル以上の暴風域はなくなったものの、各地で強風となった。午後3時までの最大瞬間風速は宮崎空港で25.7メートル、日南市油津で27.2メートル、串間市で23.3メートルを観測した。

避難指示の詳細

県災害警戒本部のまとめ(午後3時時点)によると、避難指示が宮崎市、串間市、都城市、川南町、都農町、美郷町に出された。

宮崎市は午前10時に避難指示を市内全域(20万3316世帯、38万9590人)に出し、危険な場所から避難するよう呼びかけた。午後1時現在で36カ所の避難所を開設。市中心部を流れる大淀川の増水に備え、市役所に隣接する河川敷駐車場を閉鎖した。都城市は午前8時半に市内全域(7万4548世帯、15万8758人)に避難指示を出し、1次避難所を16カ所開設した。

初のレベル4氾濫危険警報

日南市の広渡川と酒谷川には午後3時10分以降、新しい防災気象情報の「レベル4氾濫危険警報」が出された。レベル4は、新しい防災気象情報の5段階のうち4番目に危険度が高いことを意味する。この警報に合わせて日南市は市内5263世帯、9796人を対象に避難指示を出した。

交通機関への影響

宮崎県内の交通機関にも大きな影響が出た。空の便では宮崎空港を発着する全日空24便すべて、日本航空37便のうち35便、ソラシドエア18便のうち16便が欠航した。JR九州によると、宮崎県内を運行する日豊、吉都、日南、宮崎空港の各線は午前9時ごろから終日運休となった。宮崎港と神戸港を結ぶ宮崎カーフェリーは宮崎発、神戸発ともに欠航した。

学校の臨時休校

宮崎県教育委員会によると、2日は県内全市町村の公立小中学校全てが臨時休校となった。また、県立高校も通信制を除き、全校自宅待機となった。このほか県立図書館や美術館などの教育関係施設も臨時休館した。

九州各地で停電

九州電力送配電の情報によると、午後4時半現在、九州では計約2万7100戸が停電している。鹿児島県では奄美地方を中心に約2万5970戸、宮崎県が約970戸、大分県約120戸、熊本県が約40戸。復旧見込みはいずれも確認中としている。

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