大阪府警OBに情報漏洩、警部補を懲戒免職 不正照会289件を確認
大阪府警OBに情報漏洩、警部補を懲戒免職 (19.03.2026)

大阪府警で重大な情報漏洩事件 警部補が懲戒免職処分に

大阪府警察は19日、羽曳野警察署地域課に所属していた草川亮央警部補(56歳)を懲戒免職処分としたことを正式に発表しました。草川警部補は、事件の捜査を装って金融機関から取り寄せた口座情報を元警察官に漏洩した疑いで、地方公務員法違反などの容疑で既に逮捕・起訴されています。

10年間で289件の不正照会を確認

府警の詳細な捜査により、草川警部補が約10年間にわたって行った不正な情報照会は合計289件に上ることが判明しました。このうち26件については、地方公務員法違反や虚偽有印公文書作成・同行使などの容疑で、逮捕や追送検の措置が取られています。

不正照会が行われていた期間中に、草川警部補の上司として監督責任を負っていた署の課長ら15人に対しても、警務部長注意や所属長注意などの処分が下されました。指導措置を受けた所属長ら12人を含めると、警部補以外の処分者は合計27人にのぼっています。

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「先輩の期待に応えたい」と供述

草川警部補は取り調べに対し、「世話になった先輩の期待に応えようという気持ちでやった」と述べていることが明らかになりました。この「先輩」とは、府警を退職後、行政書士となった道沢正克被告(69歳)を指しています。

府警監察室の説明によれば、草川警部補は昨年2月、道沢被告からの依頼を受けて虚偽の捜査関係事項照会書を作成し、金融機関に提出。得られた口座情報を漏洩した疑いで逮捕されました。その後の捜査で、警察用端末を不正に使用したり文書照会を行ったりして、法人の口座情報や個人の戸籍情報などを入手し、道沢被告に提供していた事実が判明しています。

元交際相手の情報も不正入手

さらに、草川警部補は知人女性に関する情報も同様の手法で入手していたことが分かりました。警部補はこの女性について「元交際相手」と説明し、「興味を抱いていた」と供述しているといいます。

道沢被告は2012年に府警を退職していますが、2人はかつて贈収賄や詐欺事件を担当する府警捜査2課で同僚として勤務し、同じ事件の捜査を共に行った時期もありました。関係者によると、道沢被告は「サンズイ(汚職事件を指す隠語)の神様」などと呼ばれ、やり手の捜査官として知られていた人物だったそうです。

府警トップが厳正対処を表明

国井栄次・監察室長は今回の処分について、「警察官として言語道断で厳正に対処した。再発防止に努める」とのコメントを発表しています。府警は組織全体の信頼回復と再発防止策の徹底に取り組む姿勢を示しました。

この情報漏洩事件は、警察組織内部における情報管理の甘さと監督体制の不備を露呈する深刻な不祥事として、広く注目を集めています。府警は今後、職員の倫理教育の強化と内部監査体制の見直しを進める方針です。

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