被害者遺族「宙の会」が記者会見、未解決事件への支援と活動継続を強調
殺人事件の被害者遺族らでつくる「宙(そら)の会」が7日、東京都内で記者会見を開催した。同会は、未解決事件の遺族に向けて支援を呼びかけ、さらなる法改正を目指す活動を続けている。
高羽悟さん、妻の事件解決後も活動を継続
同会の代表幹事を務める高羽悟さん(69歳)は、1999年に名古屋市西区の自宅で妻の奈美子さん(当時32歳)を殺害された事件の遺族だ。高羽さんは会見で、「事件が未解決の遺族の方々は、捜査の進展が感じられない現実に直面しているかもしれません。しかし、あきらめない気持ちで活動を続けてほしいと伝えたい」と語り、遺族同士の連帯を訴えた。
さらに、高羽さんは「自分の事件が解決したから終わりではない」と強調。容疑者のDNA情報を捜査に活用することを国に求める同会の活動の象徴として、妻が殺害された現場のアパートを当面の間借り続けることを明かした。このアパートには、殺人容疑で逮捕・起訴された被告(69歳)の血痕が残されており、事件解決への思いを強く示している。
小林賢二会長、公訴時効撤廃の成果と今後の課題を語る
「宙の会」は2009年に設立され、2010年には殺人事件の公訴時効撤廃を実現するなど、法改正に取り組んできた。会長の小林賢二さん(79歳)は、1996年に東京都葛飾区の自宅で上智大学の次女を殺害された遺族だ。小林さんは、「みんなで力を合わせて頑張った成果がようやく実ってきた。メンバーも、次は自分の事件が解決すると信じているはずだ」と力強く語り、活動の継続性を強調した。
会見に先立って開催された総会では、死亡ひき逃げや殺人未遂事件の時効撤廃を国に求める方針も確認された。同会は、被害者遺族の権利拡大と事件解決に向けた環境整備を目指し、今後も積極的な活動を展開していく構えだ。
この会見は、未解決事件に苦しむ遺族への支援を広く呼びかけるとともに、社会全体の関心を高める機会となった。中部地域を中心に、全国の被害者遺族が連携して活動を続ける「宙の会」の取り組みは、司法制度の改善にも影響を与えている。



