成田山新勝寺に油まいた疑いで米国在住の男を逮捕へ、16都府県の寺社で被害
千葉県警察は、2015年に成田山新勝寺(千葉県成田市)などで油のような液体がかけられた事件で、建造物損壊容疑により、米国在住の日本人男性(63歳)を4日にも逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で明らかになった。この事件では、当時、全国16都府県48か所の寺社で同様の被害が確認されており、県警は関連性を詳細に調べている。
重要文化財を含む複数の寺社が被害に
捜査関係者によると、男性は2015年3月、成田山新勝寺と香取神宮(同県香取市)において、柱や壁に油のような液体をまいた疑いが持たれている。特に、国の重要文化財に指定されている新勝寺の三重塔や、香取神宮の楼門にも液体がかけられた跡が発見された。これらの行為は、歴史的建造物に対する深刻な損壊を引き起こす可能性があったとされる。
米国と日本を行き来する宗教団体設立者
男性は2013年に日本国内で宗教団体を設立し、事件発生後は米国と日本を行き来する生活を送っていた。事件後は主に米国で生活しており、千葉県警は2015年4月に逮捕状を取得していた。今回、米国当局からの身柄引き渡しを受け、米ニューヨーク州のジョン・F・ケネディ国際空港発の航空機で移送し、日本の領空内に入った時点で逮捕を実行する方針だ。
広範囲に及ぶ寺社被害の背景を調査
この事件は、単一の犯行ではなく、複数の地域にわたる組織的な犯行の可能性が指摘されている。県警は、16都府県で確認された48か所の寺社被害との関連性を精査し、動機や背景を解明するため、継続的な捜査を進めている。社会全体に衝撃を与えたこの事件は、文化財保護の重要性を改めて浮き彫りにしている。



