交際女性殺害事件で初公判 被告が殺人罪を否認、死体遺棄は認める
2023年6月に交際していた女性を殺害したとして、殺人などの罪に問われた防水工の渥美遼馬被告(33)が18日、東京地裁の裁判員裁判初公判に臨んだ。被告は殺人罪については無罪を主張し、死体遺棄罪などについては認めた姿勢を示した。
検察側の冒頭陳述で明らかになった事件の経緯
検察側は冒頭陳述において、渥美被告と被害者の野本結梨香さん(当時18歳)との関係が2023年5月頃から悪化していたと指摘。同年6月7日頃、2人きりの乗用車内で、被告がナイフを用いて野本さんを殺害したと主張した。
さらに検察側は、事件後、被告が金を貸す約束で友人(33歳)を呼び出し、ブルーシートで包んだ遺体を一緒に遺棄したと述べた。また、被告が車内で遺体を撮影した動画が残っていることも明らかにした。
弁護側の反論と事件の詳細
これに対して弁護側は、事件当時、車内には被告と野本さんに加えて友人の男性も同乗していたと説明。野本さんがバッグからナイフを取り出し、友人がそれを取り上げようとした際に、誤って刺さってしまったと主張した。
起訴内容によれば、事件は2023年6月7日頃、東京都内またはその周辺に駐車中の乗用車内で発生。野本さんの胸などを突き刺して殺害した後、山梨県小菅村の山林に遺体を遺棄したとされている。
共犯者への有罪判決と事件の背景
本事件では、被告と共謀して遺体を遺棄したとして、友人男性に対して既に有罪判決が言い渡されており、その判決は確定している。この点から、死体遺棄に関する事実関係については、裁判の争点とならない可能性が高い。
裁判員裁判として行われた初公判では、検察と弁護側の主張が大きく分かれる展開となった。今後の審理では、殺意の有無や事件当時の状況について、詳細な証拠調べが行われる見通しだ。
東京地裁では、引き続き慎重な審理が進められることになる。被告の主張する第三者の関与についても、今後の証人尋問などで明らかにされることが期待される。



