北海道の地層から恐竜絶滅の痕跡発見、北東アジアで初
北海道の地層から恐竜絶滅の痕跡、北東アジア初

福井県立大学や東北大学、東京大学、愛知教育大学などの研究チームは、約6600万年前に巨大隕石がメキシコ・ユカタン半島付近に衝突した影響を示す地層を、北海道浦幌町で発見したと発表した。この発見は、日本を含む北東アジア地域では初めてとなる。

白亜紀末の大衝突

白亜紀末、直径10~15キロメートルの巨大隕石が衝突し、舞い上がった粉じんが太陽光を遮り地球寒冷化を引き起こしたとされる。この時代の地層は「白亜紀/古第三紀境界(K/Pg境界)」と呼ばれ、世界各地で確認されているが、当時ユーラシア大陸東端に位置した日本では科学的に確認されていなかった。

根室層群の分析

北海道浦幌町の「根室層群」は、当時海底数百~千メートルにあったが、地殻変動で現在は陸地になっている。研究チームは隕石に豊富なイリジウムやオスミウムなどの元素に着目し、層内の厚さ5~10センチの地層を分析。これらの元素濃度が高いことを確認し、隕石衝突の影響と結論づけた。

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研究者のコメント

研究チームは20日、福井県立大勝山キャンパスで記者会見を開いた。東北大学の高嶋礼詩教授(地質学)は「衝突地点から非常に離れた場所での発見であり、全地球的な環境変化を知る手掛かりになる」と説明。福井県立大学恐竜学部の西弘嗣教授(地質学)は「周辺の地層を調べることで、恐竜絶滅後の生態系回復のヒントになる可能性がある」と述べた。

研究成果は日本時間19日、英科学誌「コミュニケーションズ・アース・アンド・エンバイロメント」に掲載された。

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